半年間のリハビリを終え、
夫は職場復帰しました。

体は不自由なままで
病気になる前と同じようには
仕事はできなくなりましたが、
なんとか復帰することができました。
職場の方々には
感謝しかありません。

復帰初日、
久し振りに見る夫のスーツ姿に
胸がいっぱいになりました。
そして、
体を左右に揺らしながら
ヒョコヒョコと歩く
夫の後ろ姿を見送りながら、
これからの不安も感じつつ
「私が全力で支えよう」
と決意しました。

同じ頃、
鎖骨のリンパに腫れが見られる
ということで、
抗がん剤の治療が始まりました。
(肺の方はそれから3年半、
キレイなままでした)
それから亡くなるまで
鎖骨リンパ節の治療が中心でした。
隣の県の大学病院から
地元の総合病院に戻って
抗がん剤治療を始めました。

夫は
「がんは痛くも痒くもない。
それより、この手足の痛みと痺れが
なんとかならないかなぁ。
くそー!」
といつも言っていました。
思うように使えない手足に、
苛立っていたようでした。
のちに障がい者認定も受けました。