【笑える話】中年になると「ちょっと休憩」が長すぎる問題
「よし、ちょっと休憩しよう」
そう思ったのが、すべての始まりだった。
その日は朝からいろいろ忙しかった。
掃除をして、スマホを見て、ちょっと用事を済ませて……。
気がつけば、なんとなく疲れている。
そこで私は、ソファに座った。
「10分だけ休憩しよう」
そう自分に言い聞かせた。
スマホを手に取り、ニュースを少し見る。
すると、気になる記事が出てくる。
「へぇ~、こんなことがあったのか」
そこから関連ニュースを一つ。
さらにもう一つ。
気がつけば、10分どころか30分が経過していた。
「まあ、30分くらいならいいか」
そう思った瞬間、睡魔が襲ってきた。
「ちょっと目を閉じるだけ……」
そして目を開ける。
時計を見る。
午後2時。
「……え?」
自分では10分くらいしか寝ていない感覚なのに、時間だけがワープしている。
しかも、寝起きの頭は完全にボーッとしている。
そこで私は立ち上がろうとした。
しかし、体が動かない。
いや、正確には動く。
ただ、
「立ち上がるの、めんどくさい」
という気持ちがものすごく強い。
結局、さらに5分座る。
そして考える。
「そろそろ立たないとな……」
さらに5分。
「本当にそろそろ……」
さらに5分。
ここまで来ると、もはや休憩ではない。
ソファとの長期契約である。
ようやく立ち上がった私は、冷蔵庫へ向かった。
何か飲もうと思ったのだ。
冷蔵庫を開ける。
中を見る。
「……何を取りに来たんだっけ?」
完全に忘れている。
仕方なく冷蔵庫を閉める。
そして2歩歩いたところで思い出す。
「あ、水だ」
もう一度冷蔵庫を開ける。
水を取る。
そこでまた思う。
「せっかくだから何か食べようかな」
こうして、
「10分だけ休憩」
だったはずの時間は、
昼寝→冷蔵庫→おやつ
という謎のフルコースへと進化した。
そして夜。
布団に入る。
「今日は早く寝よう」
そう思ってスマホを見る。
「ちょっとだけ動画を見よう」
……