僕がプロレスを見出した、小学生高学年~中学生くらいの時って、地元の小田原によく、大日本プロレスが来てたんですよ(といっても年に1回か2回程度でしたが、遠くまでプロレスを観に行くお金もなかったので生でプロレスを観る貴重なチャンスだった。)。それで、プロレスが好きな友達とよく観に行ってた。

その時、葛西さんは大日本プロレス側ではなくてCZW軍として闘ってた。

外見も恐くて、狂ったような試合をする外人の中に同じく狂ったような日本人。
当然気になるよね。
この人たち、ヤバイ。
痛くないのか?でも、俺もこの中に入って試合したい!なんて目で観てました。

それから、時間がたって、一時プロレスから離れた時期もあったけど、皆が就職活動真っ只中の大学3、4年生の時にやっぱりプロレスラーになりたい。ならなければ絶対に後悔する。と、思ってからは出来るだけ色々な団体の大会を観に行きました。

その中の1つが葛西さんがクリスマスにやっていた興行。MASADA選手とデスマッチで闘っていました。

自分、以前からダイナマイト・キッドやクリス・ベノワに凄い憧れていた。というのは、言ってるんですが‥。正直に言うとこの時の葛西さんにも憧れてしまった‥。
外人選手はともかく、日本人、ましてや現役選手って言うとこういう発言するのはとても恥ずかしいのですが、リング上のパフォーマンスはもちろんのこと、佇まいやさらに言うとビジュアルも僕が大好きなメタルやハードコアにマッチしていたからね。

ずいぶん昔に読んだ本ですが、僕が尊敬している武術家の甲野善紀先生の著作で、‘憧れもステップとして、越えていかなければ人として成長出来ない’という主旨の記述があったんですが、僕は‥、憧れは憧れのままでいいものもあるし、越えなければならないものもあると思ってます。

レスラーとして上を目指すのであれば、同じリングで生きている人間は例え憧れだったとしても必ず‥、越えていかなければならない存在だと思います。

僕はイロモノレスラーと見られてるかも知れないし、実際そうだと思います(笑)。

でも12月9日、FUMA FESTのメインイベント、vs葛西純。

この日は、ストレートな、努力と根性のロックで憧れを越えます!