婚姻届にこういう欄があります。



私自身が婚姻届を出したのは25年

くらい前の話なので、

正直自分が何をどう書いたのか

記憶にありませんが

仕事として届出を受付する

立場になり、知ったことも

たくさんあります。


当然ですが、この初婚、再婚の欄は

正しくチェックしないといけません。

時々、離別後の再婚だけど

いつ離婚したか忘れました!

っていう方はいますが、

少なくとも再婚である自覚は

あるので、☑️だけはしてもらいます。


ある日の窓口


男性が一人で婚姻届の提出に

見えました。


最初の違和感は添付された戸籍謄本が

本人一人しか載っていない

(婚姻前にすでに筆頭者だった)

ことでした。


最初は、間違えて抄本でとってきたのかな?

と思ったのですが

よく見ると筆頭者はご本人で

右上も『全部事項証明』

(戸籍謄本という意味)と

書いてあります。


通常、結婚するまでは

親の戸籍に入っていて、初めて結婚する

タイミングで夫も妻も親の戸籍から抜け

2人だけの戸籍を作ります。


初婚なのに親の戸籍から抜けて

自分筆頭の戸籍がある理由として

『分籍』という届出をした

という可能性がありますが

この分籍、という届出はめったに

なくて、しかも普通はやる必要のない

ことなので、ちょっと違和感が

ありました。


それでも彼は『初婚です』と言うので

そのまま受付することにしましたが

新本籍欄に彼の今の住所を書いていたので

『既に御自分筆頭の戸籍があるので

奥様はこの戸籍に入ることになります』と

お伝えして、その部分は消してもらいました。


もう一つの違和感は彼一人で

届出に来たことでした。

お仕事の都合などで本人さんが

来られないことは良くあります。

でもこのカップルのお相手は

マイナンバーカードの氏名変更の

手続きのため、30分後くらいに

来ます、と言うのです。

それなら、彼女が彼に合わせて

一緒に来たら良かったのに?

(一緒に来るのはマストではない

ですが、ほぼ同じ時間に来られるなら、

という意味です)


長くなるので続きます…