『生存配偶者はさぁ…』 

職場のAさんが言う。


生存配偶者とは…

法律上の用語で、相手方が死亡した配偶者を生存配偶者といい、生存配偶者である妻を寡婦という。


戸籍を扱う仕事なので、こういう

聞き慣れない言葉が飛び交う。


でも目の前にその生存配偶者が

いるのにさ、気を遣えないのかな

とか思ったりする。


Aさんとの会話ではよくそういう

ことがある。


私の夫は交通事故で亡くなっている。

Aさんは私の前で、よく交通事故を話題に出す。


例えば、

キョロキョロ私が自転車と軽くぶつかって

大丈夫だと思って、去ったら

轢き逃げしたことになるらしいよ!


とかね。

(私の夫は車に轢かれて

亡くなりました。)


Aさんのご主人がコロナになって

続けてAさんがコロナになった時は

キョロキョロコロナなのに、一緒のベッドで

寝たがるからうつるのよ!


と、仲良しアピールされたり。


例を挙げたらキリがないほど

私の心にチクッと刺さることを

よく話題にする。


最初はたまたまかな?

と思っていたけど、最近はわざとでは?

と思い始めた。


もしかしたら、私を傷つけたいのかな。

私の反応を見て試しているのかな。


あるいは、Aさんは単なる

おバカさんで、大切な人を亡くした

同僚の気持ちに配慮できない人なの

かもしれない。


でも、もしもわざとそういう話題を

ふっているのだとしたら…?


私はAさんからの挑戦状と

受け取っている。


彼女の心無い発言で傷ついて

やるもんか。


コイツ何言っても無反応で

面白くないな、って思わせたい。


だから、どんなに嫌な話題でも

平気な顔をして


へーそうなんだねー、と

返している。


絶対、泣いたりしない!



 

 

 


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