2ヶ月後の5月、ついに学校が始まりました。
クラスは大学のそれとは違い4、5人の少人数。
日本人や韓国人、台湾人とアジア系の生徒のみでしたが意識的に休み時間も英語で話しました。
元々英語教師を目指していた自分にとって授業は当に英語教育に関する事。
全て吸収しようと全力で力を注ぎました。
でも、自分で決断してこの道を選んだものの、正直内心は暗かったです・・・。
(果たしてこの選択でよかったっちゃろうか・・・)
(一人キャンベラから飛び出して来たものの、友達は皆キャンベラやし、今頃パブで楽しい時間を過ごしとるっちゃろうな・・・まじ寂しい・・・。)
(その後途上国へ行くといったものの、当てなんてねえよ・・・どうするっちゃろうか俺?)
(そもそも大学で勉強一生懸命したくオーストラリア来たのに、成長できよるっちゃろうか・・・。)
内心、不安な毎日を過ごしていましたが、僕はその後、ある男の一本の電話に救われることになりました。
「今、どこにいるんだ?」
それは辞めた大学のバヌアツ人の友人からの電話でした。
彼の名前はロビン・トム。
年齢は30歳くらいで、母国では弁護士、法学の修士号を取得するためバヌアツ政府から派遣されていた男でした。
彼とはしばらくぶりの会話でした。
僕は大学を辞め、シドニーに移り、英語教師養成学校で訓練を受けていること、そしてその後どこか途上国に行こうと計画していることなど、津々浦々話しました。
すると、一言こう言ってきたのです。
「だったら俺の国に来い。」
「えっ?」
「いいから俺に任せろ。俺は毎日神様にお祈りをしている。だから全てポッシブルだ。」
・・・
その後一ヶ月、何も音沙汰がありませんでした。
トムの話を忘れかけていたある日、迷惑メールのフォルダに一通、見知らぬ人からメールが・・・。
「アグネス」という人から。
メールを開くと、VANUATUと書いてある。
「バ、ヌ、ア、ツ・・・あっ、バヌアツ!」
なんとトムがアグネスというバヌアツ政府の方に紹介してくれていたのです。
「うあ~!」
・・・
読むと「しっかり今の教育機関で勉強し、certificateと推薦状を持って来ること」と書いてありました。
「うあ~!」(二回目)
読み進めると、僕を派遣しようと予定している島は電気も水も無いと。
「うあ~!」(三回目)。
最後に「エンジョイ、サバイバルタイム!ハハハ!」と・・・。
飛び上がりたいほど嬉しかったです。
「よっしゃあ~!道が拓けた!なんや電気も水も無いって。まじゾクゾクするっちゃけど!とりあえず目の前の勉強を頑張らないかんばい!」
未知のものへと向かうワクワク感、これたいこれ。
パソコンを目の前にガッツポーズをしているところを、変な顔したオージーの先生たちが通り過ぎて行きました。


