イノセント | 日々是…

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いわゆる私の独り言的な

好きな漫画は沢山あるんですけど



これがねすごく好きなんですよ。

いい話とかではない。どっちかというと辛い話。
検索するとミステリーと書かれてる部分もあるのでそうともいえるけど
少女の残酷さ
イノセントの残酷さ

あー
ロリータという精神に近いかもしれない。
ロリータは格好だけじゃないからね。

出てくる美名子とアリスはふたりとも違うタイプだけど
違う残酷さを持っていて。

でも最終的に大人になる美名子は少女であるとともに女の残酷さと強かさを内包している。
自分の罪を自覚しつつも、どこかで話を書き換えて。
自分に都合のいい優しい話のように
未来を夢見ることに罪悪感も絶望感も感じないほどに強か。

アリスは綺麗で特別な憧れられるような女の子だけれど
残酷でありながら、一番仲良くなりたかった美名子の罪を隠すため
もしくは一番仲良くなるために彼女も罪を犯す。

どこまでも強かに被害者のままでいれる美名子と違って
美名子よりも罪は大きくないのに
見つかる恐怖と罪の重さを感じ続けながらも
どこかショックで肝心な所は覚えてなく
思い出そうとすれば夢で試されるように繰り返し繰り返し

二人だけの秘密という砂糖菓子のためだけに、黙り続け、
疑われてるとわかっていながら
あえて否定はせず

罪が暴かれるきっかけとともに
川で自殺して秘密に鍵をかけてしまった。

残酷なまでの無垢な愛情と無垢な枷




悲しいほどに残酷。