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松下幸之助 夢を育てる

経営の神様と多くの日本の経営者から尊敬されている松下幸之助。
この本は、日本経済新聞に連載された「私の履歴書」をまとめたものである。

正直、松下電器よりソニーの方が好きだし、

松下幸之助といってもイマイチピンとこなかったし、あまり好きでもなかった。

が、そのイメージは全く裏切られました。
自分の中では、今までの経営者の中で、最も尊敬に値する人物になりました。


多くの経営者・有識者が、「経営の神様」「最も尊敬する経営者」という意味がよく理解できました。

1929年の世界大恐慌で全国で企業の倒産が相次ぎ、松下も売上が半減し苦境に立たされ、幹部がリストラを進言した時にでも、

「絶対に1人でも解雇してはいけない。会社の都合で人を採用したり、解雇したりしては絶対にいけない。」

というエピソードは以前から知っており、経営哲学はさすがだなとは思っていました。

この本を読んで、松下幸之助という人は、奥の深い経営者だと本当に感動しました。
常に人を育てる経営を心掛け、優れた経営を通じて世の中を良い方向にしていきたい、と心の底から思い続けて
いた一生だったと思う。

利益をあげるということには当然こだわりを持っておられましたが、利益を経営の最終目的だとは考えておられない。

利益よりももっと大切な社会的使命があると考えられておられた。

実際に、その使命に気づいた日を創業記念日としているほどである。
これが、建前論ではなく本心であることが伝わってくる本でした。


日本で最初の週5日制の導入や、有名な昭和39年の「熱海会談」など、すぐれた経営はもちろんであるが、自分はそれ以上に、世の中がどうあるべきなのかを常に考え、経営者としてよりも人間として本当に素晴らしい人だと感じました。

もし今健在ならば、今の松下やソニーやトヨタなど製造業のありかたをどう感じるのであろうか?