「改善する時間がない」、「QCサークルは、生産量が増えた6年前から休止している」
という事を聞きました。
「トヨタは、1日何時間改善をしているのですか?」という質問も多くあります。
そうです、1日6分です。
ただし、誤解されやすい数字ですので、少し説明をします。
これは、改善時間ではなく、QCサークルの時間です。
勿論、1日に6分しているのではなく、1ヶ月2時間という制約があるのです。
1日に換算すると、6分です。
どうでしょうか? 6分だったら、朝礼を早めに終わらせて、時間を取れるのではないでしょうか?
もう少し補足すると、この6分には、治具を作成したり、レイアウトを変更したりする実作業時間は含まれません。
調査・分析、原因・真因追及、対策案検討・実行計画、実行後の効果確認などに、この6分を使うのです。
「たった6分では、何もできない」と考えていませんか?
この6分の集合によって、作業者は1日頭の中で考えることが出来るのです。
この、“脳内で気に留めて置く”ことによって、ふとした時にアイデアが出るのです。
それを、次の会合で発表するのです。
更に言うと、1人6分だとしても、10人のサークルでは延べ60分の検討をすることになります。
役割をしっかりと決めて全員で参加すれば、6分が60分になります。
ですから、全員参加と役割分担は、非常に重要なのです。
私の居た工場では、1万2千人近くが働いています。
単純計算すると、
1日6分 × 12,000人 = 72,000分 = 1,200時間/日 になります。
いかがでしょうか?
この効果を出すには、何度も言いますが、全員参加、全員に別々の役割分担が必要です。
実際に、この考えの元に改善を実行した会社があります。
そこは、簡単な朝礼の後、毎朝10分間QCサークルをしました。
改善がどんどん進み、もう10年以上もそのやり方が続いています。
短いから、ダラダラやらない。 全員参加だから、不平不満が出ない。
リーダーは、下から2番目が当番制で毎回変わる。
ベテランも年上も、全員がリーダーに従う。
これをやる事によって、サークルの運営もうまくなります。
また、短い時間だからこそ、その日に話し合うテーマもしっかり決めなければなりません。
その他にも、段取りがうまくなります。
たった6分。 その効果は、絶大です。
大切なのは、それを続けること。
改善は、止めない。 止めたとたんに、思考が停止します。
改善をするから、仕事が面白くなります。
仕事が面白いから、モチベーションが上がります。
そのサイクルをグルグル回すのです。
仕事以外でも使えます。
1日10分 読書。
1日10分 瞑想。
1日10分 筋トレ。
私は、週に10分の筋トレで、筋肉を維持しています。
同年齢と比較しても、胸筋は発達していると思います。
そのような習慣づくりが、会社を発展させます。
結果は、良い習慣をつくる意識からです。
