良い製品を作っている良い会社というのは、多くの工程を手間暇をかけて丁寧に物を作っています。
この「多くの工程」と「手間暇」を面倒だと思わず、ひたすら丁寧に作っているのです。
日本には、多くの老舗があります。 古い会社では、創業578年の木造建設業 金剛組があります。
そういった老舗企業が一番多い国が日本なのです。
日本の老舗一覧
物や事を大切にする文化が日本には根付いています。
そういったものを大切にする思想があるからです。
その思想があるからこそ、良い物、良い行いが永く引き継いでいるのだと思います。
トヨタにも、モノづくりの思想(哲学)があります。
しかしながら、それを学ぼうとする人はあまり居ません。
トヨタの使っているチェックシートや作業標準書といった出来上がった物を求める人ばかりです。
何も考えずにそれを使えば、トヨタと同じになると勘違いしている人ばかりを見受けます。
思想や哲学を学ぼうとする人は、ほぼ皆無です。
そういった面倒くさい事を学ぶよりも、物をもらった方が早いと考えるからです。
言い方を変えると、「考えるのが面倒くさい」のです。
あるいは、「手を抜きたい」です。
「手抜き」を考えている人ばかりがセミナーを受講しに来ます。
トヨタは、日頃の仕事が楽になる事を一生懸命考えています。
このことを勘違いしている人がたくさん居ます。
楽になる=手抜き と勘違いするのです。
問題が起きたらすぐさま止める=不良を造らない だから、やり直しが最小限で済む。
これが自働化です。 楽になるために自働化をしてきたのです。
そういう哲学があるから、たとえ新入社員であってもラインを止める権限が与えられているのです。
「楽になる事を考える」ということは、手を抜くことではありません。
質は、決して変えてはなりません。
面倒くさい工程を丁寧にやる。 これを、手を抜かずに、もっと早く、楽にやる方法があるのではないか?というのを一生懸命考えるのです。 一生かけてやっているのです。
こういう哲学があると、創業1000年もあり得るのです。
個々の会社それぞれで、伝統を残す方法は異なると思います。
それを、他社が考えたチェックシートや作業標準書をもらって、果たして伝統は続くでしょうか?
手っ取り早い方法と思ったかも知れませんが、それは「手抜き」です。
思考が停止しています。
5Sのやり方を教えても続かないのは、約束事を守る意思が欠落しているからです。
そもそも、5Sなんて5歳くらいの児童でもやっている事です。
大人になって出来ない理由はただ一つ、「だらしない」だけです。
会社には、様々な性格の人が居ます。
だらしない人、整理整頓が好きな人、うっかり屋さん、神経質な人。
色々な人が居るのは当たり前です。
ですが、約束事は守ってもらわないと困ります。
使った物は元に戻す。 工具は、定期的に整備する。 油を差す。 掃除をして帰る。
作業標準書を守る。 作業標準書は、100%作成する。
などなど、会社には多くの約束事があります。 それはルールです。
ルールをひたすら守って、さらにはそのルールもより良いものに変えていく。
そういう事が1日も続かないのに、物は欲しがる。
物を得ても意味が無いのです。
何が足りていないのか。
肝心なことがインストールされていないから、前に進むことが出来ないのです。
恐らく、それすら気付かないのでしょう。