企業のコンサルをしていると、すぐ成果を出す企業と、何年たっても成果の出ない企業があります。

その差は明確です。

「すぐやる」か、「面倒くさがってやらない」の差なのです。

行動力の差なのです。

難しくもないことを、面倒くさがってやらない癖がついているのです。

不思議な事に、元々そんなに面倒くさがりではないのに、会社に来た途端にだらしない人物に変身してしまうのです。

 

例えば、5S。

家のキッチンで、ごはん粒が1つ落ちていたらどうしますか?

踏みつけてしまう前に拾います。 踏みつけたらどうなるか、容易に想像できますよね。

だけど、会社で油が1滴落ちていたとします。 誰も拭きません。

踏みつけて、歩き回ります。 そのうち、床は全面真っ黒です。

 

家で子供がおもちゃを片付けずにいると、どうしますか?

片付けるように言いますよね。 世の中に出て、片付けができない人にならないように躾(しつけ)をするはずです。

ところが、会社に来ると急に“片付けのできないだらしない人”に変身するのです。

 

家で5Sを推進しているのに、会社に来ると、急に「5Sとは?」とか言いながら考え込んでしまいます。

会社では、実行力のない、だらしない大人たちになってしまうのです。

ところが、プライドだけは高い。

自分が優秀だと思っています。

だから、会議をひらくと、概ね賛成なんだけど、相手に反対意見をぶつけて反応を見る作戦に出ます。 一般論をぶつけて、「こういう場合はどうする?」的な質問をどんどんする。

最終的には、「自分の方が優秀なんだ」と言わんばかりの論破合戦になっています。

では、実行力のある優秀な会社はどうでしょうか?

議論はしますが、同じ方向を向いています。

一般論は言いません。 なぜなら、現場を見ながら議論をすることが多いので、具体的な事象の改善案を出し合います。

提案者のイメージに追加のアイデアを付け加え、より良いアイデアへと昇華させようとします。

どんどんアイデアが出て、より具体的になってきます。

そして、すぐにとりかかります。

治具なんかは、とりあえず段ボールで作ったりします。

あるいは、木で台を作ります。

もちろん、恒久的な物ではありません。 イメージを物体化して、より良い物をつくるためにしているのです。

もう、良い文化、風土ができあがっているのです。

 

そのような事を話すと、実行力のない企業が必ず言うことがあります。

「それは、トヨタだからできるんです。 我々は、トヨタと違う。 お金も無いし、実行する時間もないんです。」

 

残念で仕方ありません。

改善を実行するから時間もできて儲けることができたんです。

時間がない、お金がないから実行できない、、、、、、、ショボーン汗

いつまでたっても、何もしない典型です。

 

家でできるのに、会社でできない。

なぜ、急に考え方が変化するのでしょうか?

 

落ちた米粒を拾わない人達。

おもちゃを片付けない人達。

宿題を先延ばしにして、無かったかのように振る舞う人達。

忘れ物の多い人達。

お小遣いを上げてくれとせがむ人達。

 

会社では、何もできない子供に戻ってしまう人達。

子供が集まると遊びます。

会社で好き放題です。

そんな会社を見て来ました。

一から、お片付けを教えています。

それも、難しいらしいのです。