よく聞く話しがあります。

「理念では立派なことを書いてあるけど、やっていることは全然違うんだよね。」

「とにかく利益の最大化ばかりを朝礼で言われて、もう、うんざりなんだよね。」

作り話ではないのです。

こんなことを思っていませんか?

 

どの会社でも理念というものを設定していて、書いてあることはとても立派な文言が並んでいます。

製造している物を通じて、世の中を幸せにするハート

世の為、人の為と書かれているのに、実際は“利益重視”に偏っており、無理な勧誘営業、嘘をついてだまして利益を得るなど、摘発された企業は数々です。

 

理念の中には、その企業の志が書かれています。

“志”は、漢字を分解すると、士(さむらい)と心に分けられます。

侍の心「志」と座る侍

侍の心なのです。 言い換えると、“世に存在するための意義”や、“使命(ミッション)”だと思うのです。

なので、「金儲けをして、贅沢な暮らしをするために、どんな手段を使っても利益を上げることを目的とする」なんて、書いていません。

だけど方針には、「目標売上40億達成」など、具体的な金額が書かれ、少しチグハグな設定がされています。

会社のKGI、KPIに、このようなお金のことを掲げている企業は多いと思います。

いけないことではありません。

ただ、不正を働いて検挙、逮捕された企業の方針に、巨額の金額を掲げているのは、高確率で多いのです。

もちろん、問題なのは手段であって、目標だけで決めつけることはできませんが。

 

以前のブログで書いたことがあるのですが、KPIは、お客様が喜ぶ数字を設定するのが良いと、個人的には思うのです。

例えば、JALで設定していたKPI 「到着時刻遵守率90%以上」や、あるホテルのKPI 「お客様予約直電予約率80%以上」などです。

そのホテルは、「一度宿泊されたお客様に気に入っていただき、旅行会社や大手ネット予約会社を遠さずに、お客様から直接電話で予約していただくことを目指す」というものです。

 

喜んでいただくことを数字目標にしているのです。

大切なのは、自分達と誰かで、喜びを共有することを目標とするのです。

利他の精神でもありますが、「自分以外の誰かのために」は、“志”なのです。 これが、使命だからです。

 

これに対して「儲けて贅沢な暮らしをする」は、経営者と一部の幹部の“夢”なのです。

一人称の夢なのです。

 

夢と志の違いは、ここです。 1人称か、2人称以上か。

 

会社の経営者、幹部の考えで、変わってくるのです。

売上を上げようとするには、“誰かのために”を考えれば良いのです。

「世の中を楽にさせたい」、「便利な世の中にしたい」と志をたてたから、便利な家電製品ができたのです。 家事で忙しい主婦に、楽をさせたいと願って一所懸命考えたのです。

今や、洗濯機は完全自動になって、洗濯から乾燥まで自動でできるものもありますね。

 

楽することを考えるのです。 それを楽しんでやるのです。

 

夢を共有し、喜び合う世界

 

理念に書いてあるのに、行動しない会社。

皆さんの会社は、どうですか?

理念と行動に、チグハグなところはないですか?