講演やセミナーをやっておりますと、「どうしたらトヨタみたいになれますか?」、「何か、特別なことをしているのですよね?」という意見が非常に多いです。
実際に、トヨタ生産方式を何年もかけて学んだ企業であっても、生産性はさほど向上していないのです。 そういった企業から、「もっと何か秘密があるはず」と言われるのですが、大変困るのです。
というのも、秘密なんて無いからです。
では、何が違うのでしょうか?
これまで沢山の工場を見させて頂いた経験から、違うのは、たった一つのことだけです。
・実際に行動して、それをずっと継続する
行動もしていない、継続していない。という工場がほとんどです。 ...驚きです。
質問をするくらいですから、頑張ってやっているかと思いきや、全くやっていないのです。
理由を聴くと、「人が居ない」、「時間がない」です。 ほぼ、この答えです。
そして、その次に言われるのは、「トヨタは、優秀な大学院卒業生を雇っているから成功するんですよね。 私達は、そんなことが出来ないんですよ。」
さてさて、どうなんでしょう。
ということで、今回は、IQの高さと成功との関係について話します。
皆さんは、どう考えていますか? IQ値の高い人が成功するんだと思っていますか?
実は、アメリカの経済学者やハーバード大学などの研究者が、永年にわたって追跡調査をした結果があるのです。
これまでの歴史で、偉大な功績を収めた人物たちのIQを調査しました。
ナポレオン、ゲーテ、ニュートン、ジョージ・ワシントン、エジソン、ファラデーなどなど、301名について調査をしました。
IQの一番高かった人物は190。 低かった人物は、100~110。
ニュートンは、130。
調査結果は、IQの高い低いによって、成功するしないは決まらないということです。
ですが、IQが関係ないとは言えません。
下のグラフをご覧ください。
IQの高い人は、成功までの時間が短くてすみます。
ただし、IQの高い人は、継続性(持続力)に欠ける人が多く、上図の青色破線のように、成功するまでに到達しないことがあります。
逆に、IQがさほど高く無い人であっても、持続力があり、やり抜く力が強い人は成功するのです。
この関係から、IQの高さは関係ないのではなく、成功までのスピードに影響するが、最も重要なのは「やり抜く力」ということなのです。
また、以前のブログにも書きましたが、高学歴の人は、人をバカにすることが多く、ナルシストが多い。 利己主義であって、自分さえ金持ちになれば良いという人が多く、そういった人は一瞬成功するかも知れませんが、継続はしないというデータもあります。
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話しが少しそれましたが、トヨタは特殊なことをしているわけではなく、地味な改善を当たり前のように継続しているだけなのです。
そういった社風を作り上げていますので、社員の“やり抜く力”というのは強いと思います。
どんなことがあっても、あきらめずにコツコツやる。
会社の中で、「時間が無い」、「人が足りない」と言っている人を見かけたことがありません。
セミナーを受講に来られる人は、実は知識をすでに持っているのです。
ですが、やっていないのです。
また、知識を得て戻っても、実行しないのです。
行動力、持続力。 これが、一番大事なのです。
従業員の自主性に任せていても進みません。
まずは、キチンと時間を確保して、具体的なテーマを与えることです。
そして、それを継続させる。 忙しくなっても中断しない。
そういった覚悟をもった管理職や会社の姿勢が必要だと思うのです。

