相関関係と因果関係についてお話しをします。

これは、非常に混同しやすい関係性で、要因を導く際に誤った答えを導いてしまうことがあります。

例えば、

相関と因果関係:努力する人は英語・仕事ができる

この図のように、「英語ができる人は、仕事ができる」という関係があるとします。

例外はあるものの、英語ができる人は、総じて仕事もできる人が多いです。

この、「英語ができる」と「仕事ができる」の関係性は、相関性があります。

では、因果関係はあるのでしょうか?

この場合、入れ替えてみると解り易いです。

つまり、「仕事のできる人は、英語ができる」と入れ替えます。

どうでしょうか? これは、正しいと言えるでしょうか?

この2つは相関性はあるものの、因果関係は無いのです。

因果関係があるのは、「努力する人」と「英語ができる」であり、

また、「努力する人」と「仕事ができる」の関係性です。

 

相関関係と因果関係の違いを示す図

 

相関関係の中に、因果関係があるものが存在します。

 

もう一つ、例をあげます。

太っている人が、ノンカロリー飲料を飲む傾向があります。

この関係は、相関性があります。

では、ノンカロリー飲料を飲むから太るのでしょうか?

違いますよね。

ですから、因果関係は無いのです。

 

因果というのは、漢字の通りで、原因と結果の関係のことです。

トヨタでなぜ5回と言っているのは、起こっている問題(結果)を、なぜなぜを繰り返して原因をたどっていくものです。

結果から原因をたどるのです。

この時に、相関関係があるからといって、これが原因だと言ってしまうのは誤りなのです。

それが、因果関係にあるのかを検証しないとならないのです。

 

 

 

1人あたりGDPランキング2023年 日本20位

このグラフは、1人あたりのGDPです。

日本は、20位です。(2023年)

GDP(国内総生産)の額を、国の人口で割った値です。

と考えると、日本は少子高齢化によって労働人口が減っているから、人口で割ってしまうと低い値になってしまうのだろう、、、と考えがちです。

 

 

国別GDP比較グラフ 2025年データ

GDPそのものは、世界5位(2025年予測)で、1人あたりの順位20位ほどまで低くないからです。

ところがです。

年齢別就業率、日本は高齢者就業率世界一

足を引っ張っていると思われている老人の就業率ですが、55歳から64歳までの人の就業率は78.7%、さらに、65歳から69歳までの就業率は52.1%で、世界ナンバー1なのです。

高齢になっても仕事をしているのです。

 

では、何が原因なのでしょうか?

生産性が低いのは、間違いありません。

では、どの分野で生産性が低いのでしょうか?

 

 

業界別GDP比率の円グラフ

これは、2023年の業界別GDP比率です。(日本国内)

このグラフを見ると、生産性が低い業界が浮き彫りになります。

どの分野を高めるべきか?というのは、議論が必要なところですが、全体的なパイを大きくしなければなりません。

一番大きなシェアの製造業であっても、もっと生産性を高めるべきなのです。

 

話しを一番最初に戻します。

世の中には様々なデータが公開されています。

一つのグラフを見て、思いついた仮説に限定してしまうのは良くないことです。

相関があるからといって、因果関係があるとは限りません。

仮説を多く立て、その仮説を立証できるか、様々なデータを探る必要があるのです。

 

会社内でもそうです。

様々な仮説を立て、データを分析すべきです。

ところが、そのデータすら無いというのが、良く聴く話しです。

 

頭をニュートラル状態にして、思い込みを止めて、現状把握に努めなければなりません。

今回は、相関関係と因果関係から話しを始め、データ分析の大切さについて話しをしました。

皆さんは、思い込んでいることは無いですか?

疑ってみましょう。