前回に続き、箇条書き論について話します。

仕事の出来る人、論理的に話しのできる人は、頭の中で要点をまとめ、箇条書きにしています。

実際に書いているのではなく、短い文にしているということです。

 

私のセミナーを受けた人の多くが、自社の工程に活かすことが出来ていません。

どうしてそうなるのか、考えてみました。

自社とまったく同じ状況でないと、実行の仕方が分らないのです。

言い換えると、応用力が無いのです。

 

啓発本の多くは、その応用力のつけかたについて、

得た知識→抽象化→具体化

をするとあります。

一旦、抽象化して、自社の状況に合わせた具体策を考えるということです。

ですが、「抽象化」って何?ってなりませんか?

抽象化すら分からない。

 

要点のみをピックアップするということです。

そして、この「要点のみ」というところも出来ていない。

ここが一番大事。 話しの要素、ポイント、公式化。

それを見つけることが出来ない。

これは、言葉で伝えるよりも、実践で鍛えて頂くほかはありません。

 

その鍛え方について話します。

 

まず、「メモを取れ」。 常に、ノートを持ち歩き、メモをするクセをつけること。

現場で立ったまま書ける、ハードな表紙のノートが良いでしょう。

私が部下に勧めていたのは、モレスキンです。

少々、高いノートですが、仕事道具として最適なモノを持つのは必要です。

どこに行くにも持たせました。

手の甲に書く人が居ますが、なんとも情けないことです。

メモ帳、ノートを持っていないなんて、プロとしてあり得ません。

 

そして、そのノートに何を書くかが問題なのです。

だらだらと、何でも書くのではなく、頭で一旦まとめて、箇条書きにする。

それをノートに書く。 書くのは、要点のみ。

それが、脳を鍛える訓練になるのです。

人が話したことを書き留めるのではなく、頭の中で整理してまとめたことを、ノートに落とすのです。 ここで、変換が行われています。

脳内を書き出すのです。

 

この訓練を常にすることで、頭の中で箇条書き化する(要点のみにする)ことが容易となり、会議に出席しても論理的にまとまった事が言えるようにもなるのです。

仕事の出来ない人は、これが出来ません。

応用力が無いと話しましたが、要点のみを抜き出す力が圧倒的に無いのです。

これが啓発本で言う「抽象化」なのです。

 

ノートを書くのが下手くそな人は、仕事ができません。

整理する力が無いからです。

 

そして、できるならば絵や図も描くことです。

「図にすると、こういうことだな」といった、イメージ図を描いたりします。

解り易い図を描くクセは、報告資料やプレゼンで成果を発揮することでしょう。

また、現場の物をスケッチする能力も必要です。

スケッチといっても、俗に言う“ポンチ絵”です。

簡単な線で描くのです。

絵は、言葉で説明する10倍のことがわかります。

簡単な絵がスラスラと描けると、あとで説明に使えます。

絵心がなくとも、鍛えればそこそこの絵が描けます。

 

応用力とは、箇条書き能力です。

もっと言うと、公式を作る能力です。

公式が幾つもできれば、応用力が高まります。

公式でイメージし難い場合は、フレームワークを作るとも言えます。

それに当て嵌めれば、解決していくという手法です。

そういう脳に変えていくことで、考え方が深まるのです。

 

その一歩目が、ノートに書くということなのです。

あなた自身で訓練するだけでなく、ちゃんと部下達にも実践させましょう。

「結果を出せ」、「アウトプットが重要だ」と言うよりも、ノートの取り方を教えた方が効果が出ると思うのです。