トヨタの現場の改善は、大きな壁を使って、調査した結果を貼ったり、ポストイットで意見を書いたりして、大勢で眺めながら問題点の洗い出しを行います。

この時、多くの書類が手書きです。

スピード第一ですから、その場で書いて貼るのです。

事務所に帰って、ワープロにして印刷して貼り出す時間がもったいないのです。

全体を眺めながら意見出しを行うのが慣例です。

デジタル化、IT化の時代ではありますが、これが一番早く、効率が良いのです。

 

会議室などで使う報告書も、全体を眺められるような紙面にまとめることが多いです。

問題解決手法を用いて、結果を報告する際でも、A3一枚でまとめます。

まとまった紙面だと、報告を聴いている途中でも先を読み、疑問に思ったこと、質問することを書き込むことができます。

パワーポイントだと、それが難しいのです。

この「紙一枚にまとめる」というのが、思考をまとめる訓練になるのです。

ノートをとる際にも、思考をまとめながら要点のみを簡潔に記載します。

日頃から訓練をするのです。

 

報告をする際でも、要点を簡潔にのべます。

だらだらと話しません。

まず、結論(Point)を言います。

そして、その結論に至った理由を3つ述べます。

3つ以上だと、話しがボケます。

1つだと、検討が浅く感じます。

3つぐらいが丁度良いのです。

「結論は〇〇です。 理由は3つあります。 1つめは、〇〇。2つめは、○○。3つめは、○○です。 これらの3つの理由から、○○の結論に至りました。」

最後に、もう一度結論を言います。

 

会議中に考えて発言する場合でも、「言いたいことが2つあります」といったように、数字が言えるのは、脳内で整理されていることが分かります。

このように、脳内整理して発言する人達が集まると、会議が非常にスムーズに進みます。

感情的に話す人は居なくなり、論理的に冷静に話す会議になり、論破しようとする人も居なくなります。

 

こういったことを推奨する上司が居なければなりません。

日頃から、「まとめる力」を養えるような報告書の作成や発言を促す環境づくりが必要です。

 

稟議書などの難しい書類も、A4サイズ 1~2枚にまとめます。

A工程に自働搬送車を導入したい。

金額は、〇〇万円。

得られる効果は、省人化。(人が運んでいるのを自働で運ぶ)

投資金額は、2年で元が取れる。

業者3社に見積もりを取り、今回○○会社へ発注したい。

 

伝えたいことは、すべて箇条書きにする。(文章にしない)

背景的な出来事など、伝えるべきことは文章でも可であるが、文字を極力省く。

そして、小さな文字でいい。 読みたい人は、小さい字でも読みます。

要は、言いたいことを大文字で箇条書きにする。

それで、意図は十分に伝わります。

 

こういった事ができるようになるには、長い訓練が必要です。

日頃から、それを推奨しなければなりません。

 

まとめる力が付けば、会議の終わりには議事録が提出できるくらい、ノートがまとまっています。

もちろん、PCに打ち込んでも良いのですが、私は概念図などの絵や図を時々書き込んでいましたので、紙のノートにしていました。

その場でコピーして渡していました。

ホワイトボードを印刷したりもしていました。

 

論理的に話す。 論理的にまとめる。 要点のみにする。

 

会社で取り組むべきことです。

結果的に、会議が短時間で終わり、資料作成時間が短くなり、物事が進むスピードが上がるのです。

是非、社内やグループ内で推奨してください。