新学期、新年度になり、新たな学校、会社、部署に所属することになった方が多いと思います。
そこに慣れるまでは、少し時間がかかりますね。 ゆっくりとやりましょう。
さて、タイトルにある “良いチームに入ろう” ですが、自分の意思で選択できない場合が多いですね。
でも、友達や仲間を選ぶことは可能だったりしますよね。
そういった自分の周囲の環境は、可能な限り良い所を選択すべきです。
人間は、周囲の環境に多大な影響を受けます。
これからの生活を、より運の良い方向に向けたいのであれば、成り行きに任せないことです。
先日、ある本を読んで得た知識ですが、
ベトナム戦争(1975年頃)に参加していたアメリカ兵の多くは、麻薬中毒にかかっていたそうです。
耐えきれない不安とストレスの影響で、薬物に手を出したのでしょう。
その後に調査した内容によると、帰国後に薬物中毒が再発したのは5%以内だったそうです。
さらに3年以内に再発したのは、13%以内でした。
この調査結果は、予想外のものでした。
多くの人が、薬物中毒は90%以上が再発すると思っていたからです。
環境が変われば、一夜にして中毒は治るという結果だったのです。
環境というのは、いかに大事かという事です。
でも、変ですね。 芸能人の中には何度も逮捕されている人が居ますね。
そういう事例があるので、再発率90%以上と思われているのです。
これは、環境が変わっていないから再発しているとみて良いでしょう。
付き合う友人、仲間が、逮捕前と同じと言えます。
新たな環境で新生活をスタートした方は、慎重に行動して下さいね。
普段付き合う人は、最もあなたに影響を与えます。
さて、私の経験から、仕事の出来る職場と、出来ない職場の違いについて話しをします。
仕事のパフォーマンスが高い職場は、チームワークが良いという共通点があります。
チーム全員が、「協力し合うことが大切」、「人間力が大事」と思っていました。
勿論、一人一人の能力も高いのが特徴です。(下図の赤線)
元々能力が高かったわけではなく、お互いに切磋琢磨して勉強し、仕事に対して努力をしていました。
個々の能力の高さと、チームワークを大切にする精神によって、相乗効果が出ていました。
もっと優秀なメンバーが揃っているチームは、予想していたパフォーマンスは出ていませんでした。(図の青線)
メンバー全員が、有名大学の大学院卒業生でした。
ですが、個々のスタンドプレーが多く、お互いを思いやったり助け合う姿は見られませんでした。
メンバー同士の競争が激しく、協力どころか足の引っ張り合いです。
全員が、出世欲の塊でした。
最終的には喧嘩が始まり、チーム活動を止めてしまいました。
もう一つのチームは、始めからやる気のカケラもありませんでした。(図の水色線)
個々の知識、能力は低く、会社でチーム活動をすること自体に意義を感じていませんでした。
会社に来て、時間が経ったら帰宅することを繰り返すだけです。
同じく、ほどなくしてチーム活動を中止していました。
会社としては、個々の能力の高さを評価しているのではありません。
いかに仲間と協力し合って、最高のパフォーマンスを出せる人物か?を観ています。
ですから、「人間力」、「チームワーク」の大切さを事ある毎に説いています。
もし、これを見ている皆さんが指導者、管理職の方でしたら、ちょっと考えて欲しいのです。
部下達は、いかに自分が優秀かということをアピールしてきます。
個人的に優秀でも、将来優秀なチームを率いるリーダーになれるかは別です。
あなたの目に優秀に見えても、チーム内で嫌われている人物ならば、上に立てる人物とはならないでしょう。
もし私が人事採用担当ならば、学生時代に応援団長をやっていた人を雇うでしょう。
キャプテンだけどレギュラーではない野球選手を雇うでしょう。
誰かを懸命に応援した人、プレーはさほど上手くはないけどチームをまとめたキャプテンは、仲間やチームが大切だということを学生時代から知っています。
WBCでホームランを連打した大谷選手は、対イタリア戦で、一死一塁の場面でセーフティバントを試みました。
チームの勝利のためです。
チームワークの大切さばかりを強調しましたが、個人の能力の向上にも努めなければなりません。
古臭い言葉ですが、努力、根性、頑張るは大事です。
努力せずにお金を稼ぐ方法が持て囃される昨今、私は堅実に能力を向上させることをお勧めします。
お金、お金と毎日騒いでいますが、あまりにも、お金第一主義になっていませんか?
皆さんの周りの友達は、何を大切に思っていますか?
お金ですか?
人間力ですか?
何をしようとしていますか?
投資? ギャンブル? ユーチューバー?
流されずに、しっかりと自分の価値感を認識して下さい。