2010年に放送されたドラマで、“Mother”というのがありました。

芦田愛菜ちゃんが5歳の時に出演したドラマです。

愛菜ちゃんが演じる怜南は、実の母親から虐待を受けている物語です。

虐待を受けながらも、必死に耐える姿は、何とも言い表せない切なさを感じました。

彼女の耐え方は、好きな物をメモ帳に書いていて、それをずっと言葉に出すというものでした。

好きな物や事で頭を一杯にするのです。

5歳の子供がやっているこの行動、私もやっています。

このドラマを見て、やろうと思ったのです。

 

そして、いざやろうとしたところ、意外に自分を知らないんだなと思ったのです。

私は、次のような事を書きました。

好きな色:青系全般、ブルーブラック

好きな物:文房具、万年筆

好きな音楽:スムース・ジャズ

好きな絵:鶴田一郎さんの仏画

好きな場所:神社・仏閣、本屋が隣接するカフェ

好きな匂い:ムスク

好きな恰好:シンプル、ラフ

好きな言葉:日日是好日

好きな映画:Meet Joe Black

好きな食べ物:お好み焼き

好きな行動:字を書く

すらすらと書けませんでした。 「何だろう?」と、考えました。

自分の事は、意外と知らないのです。

 

私の場合、イライラしたり、怒りが込み上げることはほぼ無いのですが、時々このリストを見てワクワク、ウキウキしています。

ワクワク・ウキウキは、快楽神経からドーパミンがドバドバ出て来るのです。

こういう行為は、大切なのです。

 

そして、好きなことリストだけではなく、「どういう時に怒りが込み上げるか?」という事も考えてみました。

皆さんは、どうですか?

人によって、怒りの対象は違うと思うのです。

私の場合は、少しばかりプライドが高いせいか、バカにされると怒りが込み上げて来るみたいです。

冷静に、自分を分析してみた結果です。

そして、これもリストに書きました。

この場合は、書くだけでなく、「その時、どうすれば良いか?」という対処方法も考えてみました。

・怒ってもしようがない。

・怒れば、同じレベルに落ちる。

などなど、幾つか頭に浮かんだことを書いてみました。

一度書くと、そういう事態になっても、書いた文字が頭に浮かんできます。

感情のコントロールも出来るようになりました。

そして、すぐに「好きな事リスト」を思い浮かべます。

すると、言われた事がどうでも良くなるのです。

 

脳では、毎日80%のネガティブな事を考え、95%は前日と同じ内容を繰り返しています。

そんなムダな時間を、何十年も続けているのです。

 

書き出すということは、大切だと思っています。

意外と知らない自分のこと。

自分探しの旅に出なくとも、家でゆっくりと考えれば出て来ます。

自分は何が好き、何が嫌い。

将来、こういう生活をしたい。

行きたい場所。 心が落ち着く場所。

なんでも書き出してみて下さい。

 

私は毎日、脳で考えたことを書き出しています。

毎日、新しい発見があります。

脳内で記憶するよりも、すぐに書き出します。

そうすることによって、脳の負担も減りますし、忘れることもありません。

書く内容は、気取ってはいけません。

他人に見せるために書いているのではないのです。

文章にしなくてもいいです。

単語だけでもOK。

裏紙に書き出してみて下さい。

2024年4月、あなたの好きな事、嫌いな事。