よく相談を受ける中に、「平成生まれの部下達のモチベーションが上がらない。自発的に動こうとしない。どうしたら良いか?」があります。
以前にも書きましたが、「仕事が面白くない」に尽きると思うのです。
面白くないから、不満も出ます。
「仕事は、そもそも面白いものではない」という上司の方も居られましたが、それは違うと思うのです。
面白くさせるも、させないも、上司次第だと思っています。
さて、そういったZ世代が面白がってやる気を出すにはどうすれば良いか、最近考えていることがあります。
私は、鬼滅の刃にはまっています。(唐突ですが😅)
先日も、映画を観てきました。
そこで思ったのは、「何故、若者達にこれほどまで受けているのか?」、「柱を中心とするこの組織は、なぜ上手くいっているのか?」でした。
Z世代に受けているのであれば、このような組織を作れば良いのではないか?
この組織は、あるミッションの為に全力を尽くしています。
自発的に自己能力を開発し、訓練しています。 それは、過去より受け継がれて来た能力を、いつでも発揮できるように、自分の能力と比較しながら日々葛藤しています。
こういった所は、会社にも当て嵌められます。
過去のやり方を習得し、自分なりに工夫して身に着けようとする。
ここで大切なのは、ミッションです。 最終的なミッションが明確なので、個々がそれに向かって全力を出しています。
皆さんは、部下にミッションを明確に伝えているでしょうか?
「社是に書いてある」、「毎朝、社是を大声で言わせている」という幹部の方が居られました。
確かに、ミッションは知っているのかも知れません。 でも、腹落ちしているでしょうか?
ミッションを覚えさせる事には成功しているかも知れませんが、肝心な事は達成していないような気がします。
鬼滅の刃には、良く出て来るキーワードがあります。
絆(親子、兄弟、仲間、祖先)、守、志、型
継ぐ(伝統) 集中 責務
強い者が弱い者を守る 情熱は無くならない
決して、あきらめない 頑張って生きる
戦い抜く、守りぬく 他人に生き方の舵を握らせるな
覚悟 決心
こういったワードは、Z世代にも理解され、受けています。
では何故、行動に出ないのか?
隊員は、柱を見て行動しています。 柱のようになりたいと思っています。
会社での柱役は、誰ですか? 上司ではないでしょうか?
入社面接の時に、志を持って会社の仲間になりたいと希望してきた部下。
入ってみると、思っていた部署とは違う。
これをするな、あれをするな。 言われたことだけやれ。 余計なことはするな。
そんな事はしなくていい。 と、制限ばかり。
上司から情熱を感じることはない。 弱い者を守ってくれない。
仲間の意識を感じなくなります。
「あんな上司にはなりたくない」と思っています。
当然、仕事は面白くない。
「部下が自発的でない」の原因は、上司です。
「今時のZ世代は、、、、、」と言っている人は、逆に「あんな上司にはなりたくない」と言われているのです。
部下の情熱を奪っているのは、上司です。
燃える炎に水をかけているのです。
自分自身の情熱も、すでに消えています。
まずは、上司自身が情熱を燃やすことです。
難しいですか? 部下には要求しているのに、、、、、。
上に書いているようなキーワードが、上司自身から滲み出るような言動(言葉・行動)があれば、そういった組織に近づくと思います。
組織を作ろうとするのではなく、自身がどうあるべきか?を考え、責務を果たすことです。