2024年 最初の書き込みです。

皆様、今年も宜しくお願い致します。

 

コロナが5類に分類され、マスクをしない生活が戻って来ました。

自粛されていたイベントも復活し、ようやくコロナ前の活気も戻ってきた様子です。

2024年は、良い年でありますようにと願った元旦、思いもしない地震が発生しました。

その翌日、羽田空港での航空機事故の発生。

そして1月3日は、私の住む北部九州で発生した大火災。

火災発生場所は、魚町銀天街という木造店舗が密集する飲食店街です。

実はこの場所から500メートルも離れない場所に旦過市場という所があり、2022年に2度の火災が発生しました。

なぜ同じ場所で3度も?と、思いました。

 

このような一連の災害、事故を目の当たりにして、再発防止はどうすれば良いのか考えてみました。

 

再発防止と言っても、地震のように発生防止が出来ない事案については、どうすれば良いでしょうか?

人的な事故や火災などは、再発防止の手段があります。

では、天災はどのように考えれば良いか?というと、“発生しても安全”にするしかないのです。

“発生しても安全”という考え方は、車両の設計でも用いられています。

 

それは、フェールセーフ(Fail Safe)です。 Fail=失敗、Safe=安全

システム上で不具合が発生しても、それを補う装置が作動して安全を維持できるという考え方です。

 

設計だけで用いる考え方ではありません。

製造業では検査をしていますが、この検査がフェイルセーフに該当します。

失敗した物(不良品)が流動してきても、検査で確実に検出・除去出来れば安全は確保できるのです。

 

少し話が逸れましたが、天災が発生しても安全という環境にしなければならないということです。

途方もないような話かも知れませんが、そういう考えで1つでも対策をしていかねばならないのです。

そして、それは直接的な対策でなければなりません。

どういう事かというと、発生後の対処について準備をするといった2次的行動の決め事をするのではなく、防波堤を高くする、急斜面のある山の近くは建築禁止にするなど、被害に遭い難い環境の整備(都市計画)が求められます。

100年かかってでも、そういう事を進めなければならない重要案件です。

 

次に、羽田空港の航空機事故の件。

管制官と各飛行機のやり取りが公開されました。

驚いたのは、大変危険な環境にある飛行場で、更に危険度が高い羽田空港(世界で3番目に発着が多い)で、言葉だけで指示している点。

聞き違い、勘違いが発生し得るのが人間です。

危険回避を人間に任せていたの?と、単純に驚いています。

ASDEというシステムがあって、停止線を越えて滑走路に侵入した場合の警報システムはあったようです。

それが作動したのか否かは不明です。

 

公開された交信音声(文字で公開)は日本語でしたが、当時は英語で喋っていたはずです。

その中で、離陸待ち機体を1番、2番、3番と管制官は呼んでました。

これは、着陸機と離陸待ち機の滑走路使用順番ではありません。

かなり紛らわしい。

 

会話の中で、「侵入を継続  離陸機あり」と管制官は言っています。

この無線は、着陸機に対して言っていますが、離陸待ち機も同時に聞いています。

もしかして、海保機は「侵入を継続」という英語がインプットされて滑走路に侵入したのでは?と推測もできるのです。

 

様々な想像ができる状況です。

会話というのは、勘違いが必ず発生するものです。

詳細に説明する時間があれば、それを回避できる可能性も高くなりますが、短い交信しか出来ない繁忙な空港で、しかも聴き取り難い無線(語尾が切れやすい)、そして会話は英語。

どうして、危険な所で危険なことをしているのか、不思議でたまりません。

もっと様々なシステムが作動して、進入禁止信号があったり、侵入防止壁が出ていたりしているものと、てっきり思っていました。

世の中には、そういうシステムがいくらでもあります。 どうして、空港には無いのでしょうか?

ASDEが機能しなかった原因は、何でしょうか? もしかして、警報音が管制塔で鳴るだけなのでしょうか?

原因詳細は、そのうち発表されることでしょう。

 

こういった人的ミスによる事故は、再発防止ができます。

以前に書いた「危険な所に危険な人が近づく」理論にも合致しています。

通常、海保機は、一般旅客機の発着が無い時に離陸することが多いそうです。

ですから、停止線手前停止と滑走路進入、離陸許可が一連で指示されていたと推定されます。

今回は、災害発生地へ一刻も早く救援物資を運びたい想いがあり、滑走路中間地点から侵入し、短距離離陸を試みようとしていました。 いつもと違う行動です。

無線機指示も、いつもと違う状況です。

海保機が危険という意味ではありません。

年末年始の発着の多い中、いつもと違う行動を取ろうとしている機体があったという環境です。

 

 

色々と勝手なことを書きましたが、被害に遭われた方々が早急に救済されることを祈っております。

2024年は安全な年になります様、心から祈る次第です。

安全な環境をつくるのは人間です。

もっともっと、我々は考えなければならないと思った年始でした。