職場の改善を、サークル活動で推進している会社は多いと思います。
サークル活動が活発になると、「自らが考え、自らが行動する人」が増えますので、改善の速度が一気に加速します。
しかしながら、中には「意味のない活動」を行い、「やった感」だけを得ている職場もあります。
では、なぜ「意味のない活動」になるのでしょうか?
「意味のない」というのは、改善後も「誰も嬉しくない」、「誰も喜ばない」という内容です。
これは、テーマの選定が誤っているからです。
テーマは、仕事に直結していなければなりません。
特に、職場や会社の「方針」につながるテーマでなければなりません。
例えば、「2023年は、品質を半減させる」という方針が出ているのであれば、品質を低減させるようなテーマを選択しなければならないのです。
テーマは、何でも良いわけではないのです。
「活動する」を目的にしてはいけません。 「品質を半減させる」を目的とし、その手段としてサークル活動をするのです。
「活動をする」を目的にしているので、「活動をした」ということで “目標達成!!” と満足してしまうのです。
意味ある活動、価値ある結果を出すために、
「俺、これやりたい」= I want ではなく、
「我々は、品質を低減させなければならない」 = We should
を選択しなければならないのです。
改善活動を成功させるためには、テーマ選定で8割が決まります。
良いテーマを選択するよう、指導者が導かなければなりません。
少し背伸びしなければ達成できないようなテーマを選定し、サークルを成長させるようにして下さい。