夢と言うと、多くの人がお金持ちになりたい、億万長者になりたいと思っていますよね。
お金のことを言うと、どれだけ手に入れば夢が叶ったのか、分からないですね。
人間の欲というのは果てしないですから、お金持ちになっても、もっとお金持ちになりたいと思うものです。
個人の夢はさて置き、会社の夢とは何でしょうか?
ほとんどの会社には、社是や理念があります。 何のためにこの商売(ビジネス)をしているのか?
しかしながら、会社設立から何年も経つと、この社是や理念は飾りだけになっていることもあります。
あるいは、設立当初から“金儲け”が最終ゴールにしている会社もあるのです。
今、世間で問題になっているビッグモーターの社是、理念は、どのようなものだったのでしょうか?
(社是)お客様の車に関する全てのニーズに応える
(経営理念)
1.常にお客様のニーズにあったクオリティの高い商品、サービス、情報を提供する
2.目標利益を確保して会社を存続発展させる
3.社員の生活安定向上を図る
ほとんどの会社では、お客様が喜ぶ商品を提供し、社会に貢献するといった事が書かれています。
ビッグモータに関しても、例外ではありませんでした。
しかし、理念にある“お客様”の箇所よりも、目標利益の達成に重きを置いたのです。
会社の利益を上げたいならば、お客様の購入動機を上げなければなりません。
「もっと喜んで頂きたい」、「ありがとうと言って頂きたい」が、売り上げに繋がります。
しかしながら、KPI(重要業績評価指標)を「工賃+部品の粗利」にしており、工場長の評価をその数値で厳しくノルマ管理をしていたのです。
厳し過ぎるノルマが、いつの間にか「お客様のために」を忘れ、“ごまかす”方法を考え出したのです。
このように、“量を求める”のを厳しく管理し、“質を求める”ことをしなかったのが、今回の問題につながったと言えます。
「お客様をもっと喜ばせるには、どうしたらいいか?」を日々、全員で追及していれば、おのずと売上げはついてきます。
会社設立当初は、それを一所懸命やっていたと思うのです。
量ではなく、質。
皆さんの夢は、どうですか?
お金の量ですか?
それとも、自分の理想とする人物になることが夢ですか?
大谷翔平選手のマンダラチャートを思い出して下さい。
8球団からドラフト1位指名のために、ゴミを拾う、道具を大切に扱う、応援される人間になると書いてあります。
夢のために実行すること。
それが、いつの間にかチグハグになっていませんか?