仕事が遅い人は、幾つかの共通点があると思っています。
1.集中できない人
やらないといけない事があるのに、とりあえずメールのチェックからする人。
2.優柔不断な人
優柔不断な人は、優先順位がつけられません。やっている最中に、他の仕事が気になる。前出の“集中できない人”にも繋がっています。 食事に行っても、あれもこれも食べたい。仕事も、ちょっとやっては違う仕事。またちょっとやっては、次の仕事をする。
3.全体イメージを掴もうとしない人
全体イメージを掴む作業が、全体の8割を占めることを知りません。とりあえず資料を作り始める。ストーリー性が無い状態で開始するので、桃太郎の話しが金太郎の話しになったりする。
4.完璧主義者
スピードの概念が無く、自分のオタクの世界に没入する。途中で納期に間に合わないと気付いても、修正が出来ない。準備が全て整わないと、次のステップに進めない。全てにおいて修正をしようとしないので、人の言う事を聴かない。
他にもあることでしょう。
では、どうすれば良いのか?
これが難しい。
訓練していけば良くなる人も居ますが、概して良くならない事が多いと思います。
本人の性格的なところが占める割合が多いと思っています。
優柔不断な人や、完璧主義の人が変わっていくのを、私は見た事がありません。
だからと言って、良くならないと断言するのは早いでしょう。
私が知らないだけだと信じることにします。
では、仕事の早い人の頭の中はどうなっているのでしょうか?
その人のやり方を真似ていれば、少しは改善することでしょう。
仕事の早い人は、仕事全体をイメージで捉えています。
様々な種類の仕事も、その重要性やボリュームによって、頭の中で大きな円や小さな円が出来ています。直感的なイメージがあります。
当然、大きな円から取り掛かります。 メールのチェックも、大雑把に一巡し、大切なメールだけマークして、一旦置きます。 頭の中では、優先順位がついています。
その優先順位も、どんどん変化します。
一つの仕事の中でも、全体イメージ付けをまず行います。
ストーリー構成をまず作ろうとします。 漫画で言うと、絵コンテを書きます。
ジグソーパズルで言うと、角のピースと端のピースだけをピックアップします。
どのような仕事が来ても、進め方は同じです。
どうやったら後戻りせずに効率良く仕事が出来るのか、まず考えます。
仕事のストーリーが頭の中に浮かびます。
要は、段取りが上手いのです。
料理も同じですね。 頭の中で段取りが出来ている。 幾つもの料理を、同時進行でつくる事が出来る。 料理が仕上がると、ほぼ同時に器具の洗い物も済んでいる。
これをやっている最中に、この仕事が出来る。 この仕事が終わると、この合間にこの仕事が出来る。 パズルがどんどん完成するように、嵌めて行く。
イメージがしっかりしているので、バラバラに分解した状態でも組み上がって行く。
ということで、仕事が遅いと思っている人は、料理やジグソーパズルで頭を鍛えていくのも良いかも知れませんね。
それから、優柔不断や完璧主義の人は、“捨てる”という事が出来ないので、捨てる訓練をすると良いかも知れません。
これは、相当意識しないと出来ない事です。
こだわりや迷いを捨てる。 訓練が必要です。 他人に言われて出来る事ではありません。
「ま、いいか。」と思う訓練です。
そして、一旦決めたら後戻りしない。 後悔しない。 これも訓練。
何でも早ければ良いというわけではありませんが、ある程度の要領の良さがなければ、会社の中では評価されません。 評価されなければ、給料も増えないのが現実です。
自分の性格を変えていくのは、なかなか難しいものです。
しかし、訓練すれば良くなっていくと思います。
料理やジグソーパズルをしながら、仕事の仕方を考えてみてはいかがでしょうか?