個人でも会社でも、目標を立ててトライをする事により効果的な成長が望めます。しかしながら、目標が達成できない人が何と多いことか。
その原因として、個人の性格(まじめか否か)によるところもありますが、原因の一つとして“目標の立て方が間違っている”場合があります。
目標を立てる時、達成不可能な目標を立てたり、簡単に達成できる目標を立てる人が居ます。
どちらの目標の立て方も間違っています。
簡単に達成できる目標だと、成長が見込めません。
達成不可能な目標だと、なかなか目標に近づかないので、途中で嫌になります。
目標というのは、少し背伸びするくらいの所に置く必要があります。
目標を達成できない理由 1
大きな目標でも良いのですが、肝心なのは達成までの期間です。
1年で達成するのが無理でも、10年だと達成できるかも知れません。
そのような場合は、1年毎の目標を設定します。
例えば、10年後までに100万円を貯金するとします。
すると、1年目の目標は10万円です。2年目は20万円。
このように、目標を細かく分解するのです。 グラフにすると、遅れ進みも分かります。
品質向上などについても同様に、月毎の目標に細かく置き換えて管理すると、年間の目標も達成し易くなります。
個人の目標の場合、“英会話の取得”などのように漠然とした目標になりがちですが、細かく具体的な数字目標にすると管理し易く、達成もし易くなります。
例えば、英会話テキストを1ヶ月で10ページこなす。2か月目は、20ページまで、というような感じです。
細かく砕いて、具体的な数字目標にする。
目標を達成できない理由 2
「目標を立てたが、何をしたら良いか解らないまま未達成に終わった。」
ということが多くないですか? その原因を説明します。
例えば、品質を向上させる目標を立てる場合。
不良件数が、一昨年:5件、昨年:7件、今年の目標:5件と立てたとします。
よくあるのが、「どうやって達成するのか?」を考えていません。
「え? 頑張って達成するではいけないの?」と言われる方のなんと多いことか。
そうなってしまう理由は、分析をしていないからです。
まずは、昨年7件発生した中身を分析してみることです。
作業者のミスで7件のミスが発生したとします。
その7件のミスが生じた理由を探ると、「作業をうる覚えでやっていた」ことが分かりました。
その対策をしないとなりません。 さらに分析をする必要があります。 「作業指導徹底」では、効果の見込めない対策です。
ここで、その作業者を教えた人物と、どのように教えたかに着目して分析してみます。
このように表にしてみます。 作業ミスをした作業者毎に、教えた人、どうやって教えたか、どのくらいの時間教えたかを調査しました。
すると、指導者によって教え方がバラバラなのが判りました。
山口さんは、マニュアルに基づいて、作業をやって見せたりしながら、30分以上をかけて丁寧に教えていました。
中村さんは、マニュアルを見せて、「マニュアルを見ながらやってみて。慣れたら、見ずにやってみて。」と、マニュアルを手渡しただけでした。
このように、教え方によって作業者のミスの回数が明らかに違うことが解りました。
ここまで分析すると、目標が立てやすくなります。
目標は品質不良5件以下というものから、今年の目標は、“教え方を統一して、標準を作成する”にしました。
すると、具体的な目標になり、その作成した標準に基づいて作業を教えるようになりました。
更に来年の目標を、“標準に基づいて教えられるインストラクターを認定する”にしました。
まずは、インストラクター3名を育てて認定することにしました。
その次の年は、インストラクター20名。
その次の年は、リーダー初任研修時に、このインストラクター認定を必須とするカリキュラムにしました。
いかがでしょうか?
分析をして原因を掴んでいれば、対策は容易なのです。
分析して原因を掴み、具体的な目標に置き換える
目標を達成できない多くの場合が、大きくて抽象的な目標設定をしているところにあります。
具体的な小さな目標から、コツコツとやっていけば、必ず大きな目標に近づいていきます。
具体的な目標というのは、数字です。 数字化して下さい。 これを、定量化と呼びます。
よくあるのが、定性化の目標。 頑張る、しっかりやる、きれいにする、徹底するなどの言葉は、達成したのか否かの判断が出来ない目標です。 数字にして、だれもが判断し易いように変換して下さい。
目標は小さく、数値化する
低い目標にするというのと、目標を小さくするというのは違います。
会社の方針の中でも、各部署が小さな目標を達成すれば、会社の大きな目標に近づくような計画をしなければなりません。
より具体的な目標を立て、従業員の隅々まで浸透させていれば、必ず目標は達成できます。
個人の目標も同じことが言えます。
もし、このような目標の立て方になっていなかったら、もう一度分析をし直して、再計画してみてはいかがでしょうか?

