脳の記憶領域をつかさどっている海馬と呼ばれる部分があるのだけれども、これを維持・増強する効果がある成分として、赤ワインに含まれている「レスベラトロール」という成分がある。その正体は、赤ワインの赤い色素のことで、サプリメントでもレスベラトロールと検索すると、出てくる。ただ、一般的には、この効果・効能をうたっているケースというのは少なく、どちらかと言うと、美容効果だったりをうたっているのだけれども、僕は、これまで、赤ワインをコンスタントに飲んできて、それなりにeffect(効果)というのを、少なからず、実感していないわけでもない。例えば、一回言われたことを一回で理解して実行するとか、あるいは、複数のことを頭の中で行き来する感じ...とか、頭(左脳)の働かせ方を、「シングルタスク(一つの作業)」の集積として捉えるのではなく、あくまでも、「マルチタスク(複数のことを同時にこなす際の頭の働かせ方)」を実務や勉強のときに、意識づけしていったりとか...。もちろん、いろんなことを試しているため、このことが、一概に、「レスベラトロール」の効果単独ですよ...といったことは、当然、言い切ることはできないのだけれども、どうも、少なからず、効果・効能はあったのではないだろうか...といった感じがしてならない。

 ただ、筋トレにおける「プロテイン」と一緒で、あくまでも、「トレーニング」をしながらでないと、なかなか十分なeffect(効果)を得ることはできないと思っていて、この「トレーニング」部分に該当するものが、読書であったり、オーディオブックであったり、英会話であったり、将棋であったり...と、とにかく日常生活の中で、「左脳」を働かせるような働きかけをしていくよう、意識していかなければ、この「レスベラトロール」の効果というのも、十分に得ることができない可能性が高いと思っている。

 なぜ、この「レスベラトロール」にこだわっているのかと言うと、僕が、初めて正社員として経理で働いていた時に、上司から、「一回、聴いたことを一回で覚えていなかった」ことから、年中、怒られていた...という苦い経験を持っているからだ。その当時は、本当に、「全神経」を集中させるかのごとくに、意識(少なくとも顕在意識上は)を目一杯、集中させて傾聴しようと努めていたはずなのに、結局、年中、怒られるといった結果につながってしまっていた。もちろん、タスクが目一杯になっていて、それをこなしていくのにいっぱいいっぱいで、「ゆとり」や「余裕」を持った形での「傾聴スタイル」につながっていなかったからだ...という見方もできるにはできるのだろうけれども、それにしたって、ちょっと怒られ過ぎなんじゃないか?というぐらいに、本当によく怒られていた汗。

 もちろん、トレーニング方法としては、上記のようなトレーニング方法のみではなく、overall(総合的にトータル)で見たら、日常生活における料理・洗濯・掃除を効率よく、マルチタスクでこなしていくことも当然、トレーニングになるだろうし、多人数での会話の流れについていく...といったことも、当然のことながら、トレーニングにはなると思う。ただ、これらの作業をトレーニングのメインタスクとしてしまうと、僕の場合には、少しストレスが溜まってしまうことから、前述のようなトレーニング方法をメインで行っているに過ぎないのかもしれない。マルチタスクのトレーニングといった観点から見た場合には、むしろ、これら(こっち)のトレーニング方法のほうが、より適しているという見方をすることも、当然のことながら、できるだろう。ただ、筋トレが好きな人が、筋トレを「トレーニング」として捉えていないのと同様に、「辛い」という感情が発生してしまっては、「振動数」も上がらないし、日常生活全体が、トレーニングと化してしまう。

 この「楽しさ」と、「トレーニング」とのバランスを加味しながら、あくまでも、ストレスがたまらない方向で、「トレーニング」を意識していきたいものだ。なお、アルコールの飲みすぎは、肝臓に負担をかけるので、いくら「赤ワイン」だと言っても、適量をコンスタントに取り続けるのが、理想的なバランスと言うことができるのではないだろうか。