えぇじゃないか。。の五穀豊穣記

えぇじゃないか。。の五穀豊穣記

食は生活そのもので、私たちの伝統とも深く結びついています。
本ブログでは生活の基盤である「食」を大きなコンセプトとし、
それに関連する歴史的背景や社会情勢など独自の視点を織り込み、
少しでも面白い記事が書ければと思います。

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知床牛


みなさん こんにちわ。。

メディアでの食の企画展開の仕事に携わり始めてからは、
スイーツから惣菜、魚、肉、フルーツなどそれこそ北海道から沖縄、
はたまた世界中の物産に触れることができています。
(日々大量のサンプルが送られてくるので、会社での試食が追いつかず、
 家に業務用の冷凍ストッカーを買ってきて、自宅でも検品に追われています・・・)

今日はたまたま早朝からラジオの放送があり、そこで「黒毛和牛の切落し」を紹介してもらいました。
紹介したのは黒毛和牛の中でも、北海道の「知床牛」!かなりレアなブランド牛です。
http://shiretokogyu.com/

有名な松阪牛や神戸牛も黒毛和牛。
知床牛は網走にある「大橋牧場」さんでしか肥育されていないとても貴重なブランド牛。
月々に数十頭しか出荷されません・・。
なので知らない人もすごく多いと思います。

知床牛は肥育方法もとてもユニークで、北海道の清潔な牛舎で“ 演歌 ♪”を聴きながら、
ゆっくりストレスの少ない生活をしています!他にも、

・“北海道産にこだわり、独自飼料を与えている。
 例えばサッポロビールの麦わらや北海道米の“ゆめぴりか”の稲わらなどで、 
 素牛(もとうし)はもちろん道産です。
・牧場内では農薬不使用。
・肉質等級A3~A5(12ランク中上位3つ)のものだけを「知床牛」と命名。

私も普段牛肉だけで松阪牛、山形牛、常陸牛、岩手牛、鹿児島黒牛・・・などを扱ってますが、
知床牛の特徴はズバリ“脂がくどくなく、何枚でも食べられる!”という点。
黒毛和牛特有の脂の甘みは堪能しつつ、とてもあっさりといただける、という感じです。

高級牛肉を消費する世代の高齢化が進んでいるせいか、
本来なら上級品とされる黒毛和牛のA5ランクなどは脂がのりすぎて食べていてくどく、
逆に敬遠されるようになってきた気がします・・。

最近では“赤身”の肉(例えばモモ肉など)だけを提供する焼肉屋さんなどに行列ができているようです。
http://tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13155313/
(吉祥寺 肉山)

私の周りの友人たちもしゃぶしゃぶに使う肩ロースではなく、
赤身のモモ肉を厚切りにしてturkのフライパン(http://www.zakkaworks.com/turk/)で
豪快に焼き上げて食す、というのが定番になりました。

いろいろな要因で、黒毛和牛の相場はここ数年で類をみないほど高騰しています。
この先どうなっていくのか今のところ予想できませんが、
やはり肉好きの人は多いので、うまく企画をすることで定番のヒット商品の座を
キープし続けることは可能です。

これから訪れる5月、7月は一年でも最も焼肉需要が高まる月なので、
気合いを入れて商品開発をしていきたいと思います!

今日のラジオ放送ではまだ寒いのですき焼きを作りました。。