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伊坂幸太郎さんの『フィッシュストーリー』を読了。
4つの作品が収録された短編集。
表題作の『フィッシュストーリー』というタイトルは、売れないロックバンドの最後のアルバムの曲名に由来している。
その曲の途中には突然1分程無音になる箇所があり、その無音が巡り巡って世界を救うというお話。
……読んでいない人にとっては「何言ってんだ」って感じのあらすじのまとめ方である。
私は、この『フィッシュストーリー』が凄く好きだ。
私のお仕事は、目の前に10人居たら10人全員を良い方向へと導かなければ失格なお仕事だけれど、
それでもやっぱり10人みんなに思いを伝えることは難しくて、
せめてたった1人でもいいから誰かに届けばいいな……と思いながら、自分の思いを言葉や行動にすることがあるから。
逆に自分の言動が巡り巡って誰かに悪い影響を与える可能性を怖れながらも、やっぱり、希望を信じて。
『フィッシュストーリー』は、見た目は散々でも、目の前の結果だけが全てじゃないかもしれないという、生きることをちょっと好きになれる作品だと思う。
あと、最後の作品の『ポテチ』はモーサムの楽曲にインスピレーションを受けた曲のようで、伊坂さんもモーサムも好きな私は嬉しかった。
