- 晴明鬼伝 (角川ホラー文庫)/角川書店
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五代ゆう著『晴明鬼伝』読了。
時は醍醐天皇の御世。
鳴滝という女が率いる一座が、安寧を破壊し、国家を転覆させようと暗躍していた。
この鳴滝と、陰陽寮主・賀茂忠行には忌まわしい因縁があり……という伝記モノ。
浄蔵は出てくるし、平将門・藤原純友は出てくるし、清涼殿の落雷などの実際の事件も組み込まれたなんとも豪華な長編小説。
一番言いたいのは、タイトルが『晴明鬼伝』なのに、安倍晴明はまったく姿を見せないということ(笑)!
最後まで読んでようやく、納得できたような……できないような……という感じ。
この世の全ての物事には光と影の二つの側面があると思う。
その考え方に則ると、この小説が描いているのは、陰陽師の影の部分。
忠行さまの息子の保憲さまもこの小説にたくさん出てくるのだけれど、夢枕先生の『陰陽師』シリーズに出てくるような飄々としていてかっこいい保憲さまに傾倒している人は、読まないほうが良いと思う。
それにしても、この本、今まで読んだどの本よりも誤字・脱字が多くてびっくりした(笑)!
「これは見逃さないだろ~」って脱字があったりして。
たまたま読んだのが、初版だったからかもしれないけれど。