2015年7月。
今から4年前の夏の始まり頃まで、
私の髪の毛は腰のあたりまでありました。
証拠写真はないんだけどね。
下の写真は2012年11月の写真なので、
当時は、これよりさらに30cm以上長い髪でした。
この写真が最後で
(とはいっても、私生きてますから~)
2015年7月までの約3年
私は写真に写ることはありませんでした。
オシャレをするのがとにかく嫌になってしまって
この後は一度も美容室にはいかず
髪は伸ばしっぱなし状態でした。
服を買わなくなりました
何日も同じ服を着てました
お化粧もしなくなりました
鏡を見なくなりました
毎日お風呂に入らなくなりました
あっという間に無気力になって
自然と殻にこもるようになってました
食材も消耗品も必要なものは
宅配や通販で取り寄せて
必要なことはメールで伝えて
声を発しない日もありました
なにやってんだろーと思いながら
猫の世話と最低限の家事をしてました
他は何をしてたのかなぁ
振り返って思い出そうとしても
メールも写真もなんもしてないから
その3年間は、自分でも謎~
その生活が激変したのは
髪の毛がキッカケだった
当時、腰まであった髪の毛
言い方悪いけど
私、めっちゃホームレスみたいだった
結ぶと頭皮が痛くなるので
洗ったらそのまま乾かすだけ
臭くなるまで洗わないから
毎日とかすこともなく
後頭部はからまって鳥の巣みたいだったらしい
(自分で見てないから、よくそう母に言われた)
からまるとほぐすのが痛いので
ますますとかさないという悪循環
でも、切るには美容室に行かなくてはならない
それは無理~
今思えばだけど不思議と
自分で切るという選択は浮かばなかったな
あ!それは中学生の時に自分で切って
大失敗した経験があるからかも
2015年7月。
連日、私は寝不足だった
自分の髪の毛の上に寝てる状態の私
自分の背中で髪をはさんでるので
寝返りを打つときに引っ張られて
「痛いーっ!」って叫んで目が覚める
そんな日が何日続いたんだろ…
ある日、
ある日…
ある日、その日はきた
確か4時頃だったと思う
空が白み始めてたから
いつものように髪の毛が引っ張られて
痛くて叫んで目が覚めた私
いつもならモヤモヤしながら
また寝るのに
その日は違った
「あーーーーもう嫌っ」
「もう髪の毛切るーーーっ」
「だいたいなんで伸ばしてるのよっ
伸ばす目的もないしっ
じゃあ、伸ばしてる意味ねーしっ」
「別に髪が長くなきゃいけないわけじゃねーしっ」
「したい髪型もないしっ」
「いや、そもそも切れば済む話じゃん」
「もうっ、もうっ、もうっ、マジでいやっ」
すげーじゃべって(一人ですよ)
そのまま起きて
パソコンでネットで(ホットペッパービューティで)
今日開いてる近くの美容室を探して予約
しよーと思ったら、当日の予約はできないので
いくつか候補をピックアップして
朝早くからやってる美容室に朝一で電話して
朝9時には鏡の前に座ってた
「肩につかないくらいに切ってください」
とだけ言った。
他にしたい髪型もなかったし
ヘアカタ見て選ぶのも
なんか恥ずかしかったし
久しぶりに鏡見て、
その鏡に映る自分見てたら
すごい恥ずかしくなって
とにかくチャッチャッと切ってもらって
1分でも早くその場を去りたかった
頭が軽くなって
すーーーごく晴れやかだった
翌日も夜中に起きることもなく
ぐっすり寝れて
すごいご機嫌な寝起きだった
わーい、髪切っちゃった~
って変なテンションだった
変なテンションのまま
自撮りまでしちゃって
そうとう浮かれてたね
でも、本当にここから。
ここから、変わってった。
まず鏡を見るようになった
鏡みて何するかっていうと
「わー本当に短くなったー」っていう確認
あほみたいだけど
短くなった髪をみるのが楽しかった
「あーなんでもっと早く切らなかったんだろーフフフ」
なんて、笑ってんの、気持ち悪いけど
もっと短くてもいいかなとか
これでパーマかけたら
もっとお手入れも楽になるかもとか
切ってそれで満足しなかったんだよね
色々「もっとこうしたら」って思うようにになった
それから、だんだん外に出るようにもなったし
写真も撮るようになった
まずは猫とか植物とか食べ物とか
家の中でだけだったけどね
なんか日常に色がもどってきたような感じだった
庭の木や花がきれいに見えたり
蝉の孵化をみて感動したり
空が青いなーとか
外に洗濯干すと気持ちいいなーとか
いつも自分の周りにあったものが
とても愛おしく思えた
大事にしたいって思った
そのうち
少しずつ自分にも目が向くようになって
断捨離したり
ブログ書いたり
外出するようになったり
なにせ髪の毛短くしたから
1,2か月に一度は
髪の毛を切りに行くようになった
もう、あの長い髪のときの
あの鬱々としたときに戻りたくなかった
それから1年くらいするころには
ひきこもってなまった体を
なんとか改善しようと
ストレッチ始めたり
服をさらに断捨離して
新しい服を買ってみたりした
服を変えると
もっと似合う髪型にしたくなり
パーマをかけたりした
髪型を変えたら
もっと楽しくなって
お化粧もするようになった
お化粧をしたら
オシャレをするのが
どんどん楽しくなっていた
同時にいろんなことが気になっていた
肌の張りも違う
髪の張りも薄さも違う
見ないようにしてたシワ
顔全体のシミやくすみ
身体のあちこちのたるみ
見ないように
直視しないように
気づかないふりしてたけど
年齢を重ねたことを実感すると
なんか後悔しそうで
私今まで何してきたんだろうとか
無駄な日々を送ってしまったとか
起きてしまったことを
うだうだ考えてしまいそうで
振り返りたくなかったし
現実みる勇気がなかったんだよね
でもkaoruさんに
「これ20年前のメイクだよ」
「今の時代にも、今日の服にも
今のあなたにも全然似合わない」
って、ハッキリ言われて
スゲーーー恥ずかしかった
スッゲーーー恥ずかしかったから
ちゃんと自分と向き合おうって思えた
顔から火がでるってこんな感じかも
逃げたくなった
逃げちゃ、ダメだよ、もうっ
だって、あの髪の長い時の私に戻りたいの?
どうせ私なんてって目を背けて
何もしない日々に戻るの?
私の時は20代で止まったままだったんだ
メイクも
髪型も
服も
考えも
やり方も
気持ちも
いつも間にか時はあっという間に経ってしまってて
戻ってやり直すことはできないけど
このまま変わらない何もしない選択もできるし
今の私に合うものを受け入れる選択もできる
5年後もこのままでいたい?
10年後もこのままでいたい?
選べるよ、私っ。
何もしない
何も変えないは
めっちゃ楽だけど…
2015年7月のあの寝起きの第一声。
「あーーーーもう嫌っ」
腹の底から出た言葉だった
これが私の思いのすべてだ
あれから4年。
何もしない
何も変えない
という選択をしなかった私がいる
そして、これで満足でも
ゴールしたとも思ってない
これからも
何もしない
何も変えない
という選択をしない私がいる