家族の食事会は横浜のカフェ トスカで

ここのビュッフェは美味しいのでよく訪れる
 
久しぶりの外出で母もオシャレしたのよ
 
 
厨房がガラス張りなので、ピザの窯焼きからなんから全部見える
 
 
中央のリアルキッチンでは、
オーダーごとにローストビーフを切り分けてくれたり
麺類を提供してくれたり
暖かいものを暖かいままに
 
 
ひとつひとつ丁寧に作ってあって、本当にどれも美味いの!
 
 
 
窓側は1階2階吹き抜けになっているので、全面ガラス張りにになっていて
みなとみらいの景色がパノラマで見えるのよ
昼間(ランチライム)の海のブルーの景色もいいし船
夜のみなとみらいのイルミネーションの夜景もキレイ目
 
3月のお彼岸以来の食事会だった
 
私はいつも、兄と会うと思うと気が重かった。

私にとって兄は敵だとずっと見做してきたからだ。

あいつを倒さなきゃいけない
あいつに分からせなきゃいけない
あいつの態度を改めさせなきゃいけない
あいつを黙らせなきゃいけない
あいつから母を助けなきゃいけない
 
この思い…
ふだんは思考の片隅に隠れているのに
兄に会うだけで、兄の話題が出るだけで
瞬時に後から後から湧き上がって
私の頭の中はあっという間にいっぱいになり
嫌な気持ちも同時に勝手にどんどん膨らんで、
私の気持ちも全部その思考に持っていかれて
そのこと以外に考えるスペースがなくなるから
他の人との会話も楽しめないし
食事をしていても料理もうまくない

嫌だ嫌だという気持ちをなんとか払拭しようとするも
目に入る姿、耳に入る声に敏感になってしまい
何かもっと嫌なこと言うんじゃないか
もっと嫌なことするんじゃないかって
確かに兄の言動をずーっと見張っている状態になっていた
 
今でも兄を見た瞬間は、ウッっと体に力が入るような感じがある
 
そして、同じような思考が湧いても、
湧いたってことに気づけるようになって
「あ、また湧いてきたな」って思うだけで、少し距離が置ける。

距離を置いてみると、
彼はただ誘われたから来ただけ
話したいから話しているだけ
偉そうな顔に見えるのも、勝手にそう見えるだけ
そこに悪意も嫌味も挑発もなにもないんだなって分かる

私にはイヤイヤセンサーがあって、
それに引っかかったときに自動反応しているだけだから
反応に気づいたら手動で止めれば止まるんだ
 
センサーはただこんなことあったよ~って教えてくれてるだけ
 
それらに対してどう考えるかどう思うかは
自分次第で、快にもなれば不快にもなるってことがよく分かった
 
センサーは自分の一部だからなくそうとしなくていい
むしろちゃんと反応するってことは
ちゃんと機能しているって証拠だから
時には本当に嫌なことから自分を守ってくれるものなんだ
 
今まではその相手が悪いとか
そうゆうセンサーついてる自分が悪いとか
どっちを思っても苦しくなっていたけれど

 

もちろん昨夜も姿みた瞬間、ウッとなったけど

それで終わり

 

その後も視界に姿が映ることもあるし

声が耳に入ってくることもあったけど

今までのようにその度にムカムカするようなことにはならなかった

 

兄が隣にいてこんなに穏やかに過ごせたのは何年ぶりだろう


昨夜は姪っ子達の誕生日もかねてバースデーケーキ