1週間前、7月9日は私の誕生日だった。


その日はお友達が

都内でちょっと贅沢なランチをご馳走してくれる予定だった。

 

私は今年新調した夏の着物を着て行っちゃおうかな~と

実は結構楽しみにしていた。

 

しかし、

前日の7月8日の夕方、

母が脳梗塞を起こした。

正確に言えば、その時は脳梗塞だとは分からなかったけど。

 

翌日、朝イチでかかりつけの病院へ連れて行った。

MRIを撮ってすぐに脳梗塞が分かった。

もちろん、私はその日の予定を全て断った。

 

私はちっとも嫌な気分にはならなかった

 

幸い軽い脳梗塞だったので、

薬もらって通院して様子をみていくことになった。

 

その日は家に帰ると

プレゼントが届いたり、

メールが届いたりして

いちいち私は感動しっぱなしだった。

 

夜は疲れていたので外食することにした。

母のこともあったので、遠くに行くのはやめて

すぐ近所にある小さなフレンチレストランに行った。

そのお店があるのは何年も前から知っていたが、

行ったのは初めて。

これがまた、思いのほかすごくいいレストランだった。

お店の感じもよく料理もよくて

なのにすごくリーズナブルで驚きだった。







病院から帰ってからずっと

「私が脳梗塞を起こしたなんて信じられない」と嘆く母に

 

「お母さん、あなた大ラッキーなのよ、分かってる?

 脳梗塞起こしてすぐに異変に気づいてもらえたし

 すぐに病院に行けたし、

 その場所とその大きさだったから、

 たまたま大きな後遺症にならなかったし

 たくさんの偶然が重なって

 今この程度で済んでるんだと思うよ

 

 私も自分が大ラッキーだと思うわ

 昨日のお母さんを見てなんかおかしいなって気づけたし

 周りからは絶対熱中症だって言われたけど

 自分の感を信じて病院連れて行って良かったし

 何より私がそばにいる時で良かったと思うわ

 もし、誰も気づかなかったら

 ただの疲れとかそれこそ熱中症とか

 自己判断してたかもしれないもの

 そうしたら

 病院も行かずどうなってたか分からないじゃん

 だからすぐに対応できて

 お母さんが重い障害にならなくて嬉しいし

 予定はキャンセルしたけど

 たくさんの祝福を受け取れたし

 こんなすぐ近所にいいお店を見つけたし

 

 すーごくいい日だったと思うよ」と伝えた。

 

「まあ、それはそうだけど」だって(笑)

 

今までの私だったらこんな風には受け入れられなかった。

自分の誕生日なのについてないなーとか思ったと思う。

もっと言えば、

所詮私の誕生日なんて祝う日じゃないしってすねたと思う。

 

自分の口からそんな言葉が出てくると思わなかった。

自分の中には、

あー良かった、あー良かった、本当~にラッキーだった!

本当に私はついてるなーって気持ちでいっぱいだった。

 

今年は本当に記憶に残るいい誕生日になったと思う。

そして、誕生日に寄せてすごく感じたのは

母がいてくれて良かったという気持ち

この日に私を産んでくれてありがとう

という母への感謝しか思いあたらなかった。

 

今日という日(誕生日)は

この感謝のためにあると思う


お母さん、私を産んでおいて良かったねー(ΦωΦ)フフフ…

お母さん、私を産んでくれてありがとう(*˘︶˘*).。.:*♡