前回の里の行で、長兄に対して言おうと決めたことを言ったあと、
その他の言わなかった(私の中にあった)積年の恨みや辛みは、
消えたわけでも、忘れたわけでもないけど、
もう、言わなくてももういいやと、思えるようになった。
それは、言えない、言いたくないでもなく、あきらめでもなげやりでもなく、
終わらせることができたからなのかもしれない。
その日、兄弟3人で話し合いをした後、
1週間後に長兄達と食事会をすることになった。
その席で、姉夫婦が彼らの婚姻届の保証人の欄に印鑑を押すことに決まった。
私は彼女に対しても、少し不信感があったので、
これまでほとんど話をする機会もなかったし、
あったとしても、横にいる長兄の手前、言葉や話題を選んでしまって、
聞きたいこととか知りたいことは一切、口にしたことがなかったので、
いい機会だと思ったので、その時に聞きたいこと言いたいこと言えたらと思った。
正直いうと、その席に行くことはなんか気乗りはしなかったんだけど。
ここでまた、心屋塾の仲間達にこのことを聞いてもらったおかげで、
よし、どうなるかは分からないけど、行って言ってみようと思った。
色々何を聞くか、言うか、考えていたんだけど、
結局、当日になって、その時に聞きたくなったこと、言いたくなったこといえばいいかと思った。
ホテルについて、長兄の顔を見た瞬間、私はやっぱりこの人ちょっと嫌だなと思ってしまった。
長い間の習慣は簡単に抜けるものでもないんだね。
今までのようなザワザワとかイライラが一気に現れることはもうなかったけど、
んー、なんかこの人と一緒にいるの嫌だなって思っちゃったんだよね。
席について、(やっぱり来ない方が良かったかな)って、ふと思ったりもした。
姉夫婦や長兄達のお祝いムードと自分の気持ちに温度差があったから。
で、料理が順番に提供され、姉夫婦が長兄たちと歓談をしながら、
私は母の隣で運ばれてきた食事を頂きながら、
ちょっとの後悔と違和感を感じながら、
料理の写真を撮っている時に、仲間からの応援メッセージが届いたのを見て、
「あ、そうか。私は今日、ただ彼女に聞きたいことあるから来ただけなんだ。
祝席だからって、そういう風にしなきゃとかそういう態度や声かけしなきゃっって考えなくてもいいんだ。
姉夫婦のように、二人を盛り立てようとしなくてもいいんだ。
危ない、危ない。
また、パターンになるところだった。
みんな、ありがとう。」
私は、少し気が楽になって、他の人たちの会話を聞きながら、その時を待った。
一通りの料理が終わり、姉夫婦が婚姻届にサインをした後、
長兄がトイレのために席を離れた時に、私は彼女に聞きたいことを聞いた。
これがまた、自分が今まで思っていたというか、考えていた言葉ではなく、
彼女を心配するような、大丈夫?って感じの言葉だった。
彼女の答えを聞いて、これもまた、もう、いいかーと思った。
どこまでなのか、どれくらいなのかは知らないが、
彼女は彼女なりに彼のいいところも悪いところも分かっているんだろう。
さらに言えば、彼女が彼のこと理解していようが、してまいが、
好きだろうが、好きでなかろうが、二人で結婚すると決めたんだから、
それでいいんじゃないかと思った。
そのことに、なぜか私は母のことをくっつけて考え、
一人で大変だ、大変だと、騒いでいたんだなと思った。
二人の結婚のことと、母のことは全く別々のことだったんだ。
二人が結婚すると母にも影響が及ぶ、だから、私にも悪影響を及ぼすと決めつけていた。
自分で自分の周りに起こった事象を悪い方へ、勝手に結び付けていたみたいだ。
恥ずかしい。。。
うわ~っっ、気付くと、すごい恥ずかしいし、
なんだ自分、めちゃくちゃ勝手なやつじゃん、あほみたいーーー。
でも、無駄だと思えるその時間も、回り道も、もしかしたら必要だったのかもしれない。
何に必要なのかは、今は分からないけど。
そして、それを、必要か違うか、何故なのかを考えるのも意味がないように思える。
きっといつか、分かれば、あ!っと自然に思える時がくるんだろう。
こんな自分で自分の作ったシナリオに翻弄されて、私、何年費やしてきたんだよ…
何年どころか、何十年もの間…私、ひとりで、大変だー大変だーって…
あーあ、本当にお疲れさまでしたっ(人´エ`*)♪