BIRd.
ある程度均衡の保たれたサイクルとは意外にもろい
例えば夏の麦茶の容器
注がれた真水に
袋詰めの茶番から染み出たエキスは
ゆっくりと全体に広がり
夏の風物詩となり
枯れた喉を潤す使命感に駈られながら
冷蔵庫のサイドポケットに眠る
だが
一度夏の温度にさらされたまま
一週ほど放置した容器には
カビが生える
ああもうめんどいかくのやめよ
cloudy weekend
枯れきったサラダの上
星はゆっくりスクロール
バナナには黒い模様
あんまり好きじゃないね
小さく刻んだピーマンに
気付いちゃったから
ママのハンバーグなんて
もうたくさんだよ
画数の少ない自分の名前も
書けなくなったけど
今でもたまに思い出してる
白い羽の鳥
北極星が水平線に沈むのは
サヨナラって言いたい訳じゃない
わからないかなそれは僕らみたいに
古びた記憶が美しく見えるセピアの魔法
パラブレムロケット
これは違う
それも違う
はまりそうも無い
色は無くても
白と言わない
見える頃には居ない
天の川には
追い付けない
着てくスーツも無い
雨で濡れた猫の匂い
夏に集まる小蝿みたい
生まれた星には
もういられない