この日は江の島へ。
一番の目的は、
インタナティブスクールの
湘南ホクレア学園の見学です。
教育の多様化が叫ばれている今、
日本でも、
フリースクールやオルタナティブ、
ホームスクーリングなど、
少しずつですが
選択肢が増えてきています。
ここホクレアの立ち上げメンバーで
キャプテンのMiwaちゃんとは
英語教室時代からの勉強仲間(友達)です。
ホクレアを見てみたい!ってことで
行ってきました。
↓ろうけつ染めで作られたバナー。
二階の窓には生徒たち一人ひとりの
バナーが風にそよいでいます。
英語で返ってくるときも。
子ども達にとって日英の垣根はない。
自然なんです。
また、大人はいるけど先生はいません。
子ども達は自分で週の計画を作り、
「今日何するんだっけ」と
自分達で学習を進めます。
「わかんない。教えて」
って助けを求められた時だけ
大人はサポートします。
わかんないところは
分かる子や年上の子が教えています。
大人に頼ってきた子がいても、
全部教えるんじゃなくて、
ヒントを出したり励ましたり。
一緒に考えたり。
そんな「寄り添う」大人たちと
子ども達の空間でした。
自由に好きなように学べますが、
"自由気まま"とは違うんです。
本当の自由って、
自己が確立していないと
成り立ちません。
ふにゃふにゃの自己に任せた
自由は、単なる
「好き勝手」になっちゃう。
(Miwaちゃんの名言!)
だらけて遊び呆けるのは
自由とは違う。
だから、ここの学校に通い、
ここで学びを得ることは
けっこう難しいことです。
自分の意見をもち、
意志をもち、
自分から湧き出るものを
ちゃんとキャッチして
形にしていく、
課題に気づく、
そんなことが
小さなころから求められます。
でもこれって、当たり前のこと。
子ども達って
もともと好奇心旺盛で、
知りたいって思う生き物だと
わたしは思っています。
本当は好奇心でいっぱいなのに、
○○教育の弊害とは言いませんが、
黙って座らされて
言われたことをやらされ続ければ
指示を待つ子になってしまいます。
与えられた問題を解くことだって
楽しいなって思う子もいるので、
それはそれでいいのです。
けれど、それが苦手な子もいます。
同じ年齢だって理由だけで
同じ教室に入れさせられ、
わかっていることも
黙って聞いてなきゃいけないし、
わからないことがあったら
困っても言い出せない。
気づいたら不感症になっていて
何がしたいのかも自分でもわからない。
全員が運動会で同じ種目をやらされ、
いやおうなしに同じお遊戯をする。
(無限に出てくるのでこの辺でやめる)
こういうのが、
わたしは子どもの時から
とても辛かったです。
ホクレアのような学校があったら、
わたしの人生、
変わっていただろうって思います。
インターに勤めていたことがあるけれど、
「ここでわたし自身が幼稚園からやり直したい」
って思いながら先生してました。
学校が合う子、楽しい子、
受験勉強をゲーム感覚で楽しめる子、
もちろんその子たちは学校に行けばいいです。
学校だって合う子にとっては最高に楽しいし
存分に学べる場です。
わたし自身にも、尊敬する先生方が
たくさん公立学校にお勤めで、
日々改善改革に取り組んでおられますので
公立学校の明るい未来も信じてます。
ただ、今現在、多様な選択肢が
もっと身近になればいいなと
思っています。
(わたし自身、学校は合わなかったけれど
塾は合ったんじゃないかとも思います。
塾に行ったことはないんですけどね。)
さて、ホクレアの空気感ですが、
みんながありのままの自分を出して
それを受け入れてもらえる環境です。
が、もちろんトラブルだってあります。
でもそれはネガティブなものではなく、
そこから学ぶ大事な教材。
サークルタイムではジョナサンが
「相手意識」を持つこと、
自分との約束を守ることについて
真剣に伝えていました。
学び方については子供に任せ、
基本的に大人は見守るスタンスですが、
人としての「在り方」の基本については
大人たちは妥協しません。
このメリハリの付け方、
素敵だなって思いました。
高学年校舎では、
生徒のお父さんですんごい実業家の方が
自伝をプレゼンしてくれていました。
生きたキャリア教育です。
わたしもメモ必須!
お父さん自身の
今までの人生を教材にして、
子ども達に
「君たちはどう生きるか」を
説いてくれていました。
こんなに刺激的な話、
わたしが高学年の頃に聞きたかったよ・・・
プレゼンの後に子ども達から出てきた
質問に対しても、
お父さん、ガチで答えていらっしゃいました。
子ども向けに・・・なんて甘いこと、
まったくなし。
妥協なしのガチンコの言葉、
お父さんの魂からの言葉は、
大人のわたしにはもちろん、
思春期の子ども達にも刺さったと思います。
いやはや、脱帽。
お父さんゲストティーチャーを
お見送りした後は10月のテーマ、
この日はたまたまクッキングでしたが、
ケニア料理に取り組んでいたよ。
それに取り組みながら
自学(個別学習タイム)の時間です。
英検や漢検に取り組む子、
押入れの下でタブレット学習を
一人で進めている子、
ついたてをして集中している子。
その子その子が安心して
学習できる場所を
自分達で選びます。
ヨギボーみたいなソファがあり、
人の目から離れられる
隠れ家みたいな場所があったり、
「個」の空間も大事に作られていました。
毎日来たくてたまらないなぁ、
こういう学校!
重いランドセルを背負って
朝から「だり~」って言いながら
下向いて歩いて登校、、、
する姿が全く想像できなかった。
興奮気味に長文になりましたが、
なんだか近いなって、
わたしがつかみたいもの、
はっきりとはわからないのだけど、
もうちょっとなんだけどな・・・って
そんな気がしました。
Miwaちゃんはじめ、
ホクレアに関わるすべての皆さんに
超感謝です!
いつでも遊びに来て〜って、
大人も子どもも言ってくれるんだもん、
また行っちゃうぞ!笑