夕方にK宅に到着し、夜まで遊んで12時頃に布団に入った。
30分くらいしてからだろうか、俺が鼻をかむため起き上がると、Kもまだ起きていた。
「全然寝れないんだけどw」と声をかけると…
K「じゃあもう行っちゃう?」
こうして、3/15午前1時、一睡もせずに旅は始まったw
夜中の東京は車も少なくて走りやすかった。
程なく横浜に到着し、コンビニで最初の小休止。
かなり順調に走っていたから、本来は箱根越えを初日の目標としていたが、「もしかしたら静岡も行けちゃうんじゃ!?」とまで思ってしまった。
まあ実際そんなに甘いもんじゃありませんでしたよw
その後も快走していたが、最初の難関にぶち当たる。
横国(横浜国立大学)の手前、横浜新道の入口で立ち往生した。
自転車進入禁止

存在は知っていて、身構えていたが、こんなに早くに出会うとは思っていなかった。
そもそもこの国道1号、自転車乗りにとっては心底走りにくい道なのだ。
2、3日目で詳しく書くけど、国道1号にはバイパスが多い。
車は乗らないので詳しく分からないが、自分なりの言葉で言うと、「高速道路的な道路」。
通常の道の上を走り、都市部では信号などによる交通渋滞を緩和したり、山間部では山道を回避するためなどに作られている。
これを設置することも、危険だからと自転車の進入を禁止するのは十分理解できるし、異議を唱えるつもりも全くないが、進入禁止にするなら自転車や歩行者の迂回路のひとつくらいは示しておいてほしい。
バイパスの入口を見るたびに止まって地図を確認しなければならないのはかなり萎えるものだ。
実際最初の迂回では相当迷ったw
相当なロスの末、ようやくルート1に合流し、そこからは小田原めがけて一直線だ。
ただしここでもうひとつ問題が生じる。
我々は一睡もしていないんだw
出発の時こそ高揚感で眠気のひとつも感じていなかったが、現在時刻は7時、睡魔が襲い始めてきたw
「眠い~」、「頑張れ~」と声を掛け合い続けてなんとか漕ぎ続けたが、5kmもせずにコンビニに寄っては駐車場で死ぬ、の繰り返しであった。
レッドブルで誤魔化しながら淡々と進む。
途中の藤沢バイパスは怖かった。
自転車進入禁止の標識も無く気づいたら突入していた。
(このバイパスは自転車走行OKであるようだ)
路肩も狭くなってゆき、雰囲気はさながら高速道路。
俺らのすぐ脇を自動車がビュンビュン飛ばしていく。
甲府旅行の時の笹子トンネルの時も同様の恐怖を感じた。
そして人は恐怖すると「火事場の馬鹿力」のようなものが出るのだろう。
睡魔や疲れなど微塵も感じず、ひたすらペダルを回し続けた。
そして9時ごろに小田原到着。
箱根を目前にしてここでしばしの大休止。
とは言え、時間も早いのでファミレス系はどこもオープン前。
ミスドで2時間ほど潰すことにした。
机に突っ伏してマジ寝してたw
日が高くなった11時頃、思い体を上げて再びサドルに跨った。
以前車で通ったような風景を見ながら、次第に道は山道っぽくなっていった。
いきなりキツい!!
軽いペダルでもなかなか回らない。
ちょうどマラソンイベントでもやっていたのか、ランナーに次々と抜かされる始末。
さらには「頑張れー」という掛け声とともにママチャリに追い抜かされる。
とにかく辛い。
なにより長い。
カーブが来るたびに、「あれを曲がったらそこが頂上だ!!」と言い聞かせ、絶望する。
そんなのを1、2時間繰り返し、とうとう宮の下あたりのコンビニでダウン。
腰も悲鳴を上げてきたのでここで再び大休止を取り、その後は押して歩いたり漕いだりの繰り返し。
トボトボ歩き、歩き、歩き続け…
時刻は約15時、ようやく最高地点に到着!!
もはや達成感は感じられず、この苦行が終わった、という安堵感しかなかったw

それにしても聞いていて覚悟はしていたが、想像以上にキツかった…箱根の峠!!
中学1年生の時に音楽の授業でやった「箱根八里」
箱根の山は天下の嶮
函谷關も ものならず
萬丈の山 千仞の谷
自動車ではなく、この自分自身の脚一本で登り切ったからこそ(押して歩いたから登り“切った"と言っていいのか分からないがw)、この歌の生身の意味も感じられたような気がする。
そりゃ険しい道のりだわ。
ここにトレーニング(?)に来てるロードレーサー達の気が知れん。
マジでアホなんじゃないかと思うね。
もう一度登れと言われたら…意外とやってみたくはあるんだけどw
そもそも今回はオルトリーブという重りが付いている時点で相当な負担なんだ。
詳しくはないが峠は「軽さ命」なんだろ?
次回登るのであれば、少なくとも荷物無しでアタックしてみたく思う。
ただ、この箱根越えは自分の中で何か自信に繋がった気がする。
もちろんまだまだアマの自転車乗りだけど、何かひとつ壁を越えた気がする。
こうして自転車にドハマりしていくのか。
そこからは一気に下り、あっという間に芦ノ湖に到着。
今日はこの辺で宿を探すことに。
しかし、なかなか宿が見つからない。
日が傾き気温は下がり、体温が奪われていく。
仕方ないので初日から若干の贅沢をして4000円の宿に宿泊。
民宿らしい良い雰囲気で、なにより宿のおばちゃんが最高に優しかった。
洗濯機をわざわざ回してくれたり、冷食をチンして届けてくれたり。
プライスレスな感謝を感じました。
芦ノ湖を散歩するもただ寒いばかりなので部屋に戻り、この日は寝てなくて疲れも相当溜まっていたので、明日も頑張ることを心に誓って19時頃には早くも就寝。
走行距離:103.91km
