上段に 出版社による あらすじ に沿った範囲での内容


下段に

個人的な感想を

ネタバレ気にせず、配慮なし で

書いてます。


ネタバレが お嫌な方

下段は、お読みになりませんように🙇



金融系人事のエキスパートとしてキャリアを重ねてきた加納は

42歳にして、大手性保険会社に転職する。



『構造改革推進室長』という肩書で迎え入れられた加納に与えられた任務は

働かないシニア社員
通称『妖精さん』たちを絶滅(リストラ)させることだった。

あらゆる手段で追い出しを謀る加納に対抗し
シニア社員たちは
『妖精同盟』なる組織を結成する。

社会問題を多様な視点からコミカルに描いた
痛快 お仕事小説。




会社勤めから離れてかなり経過してるオバちゃんなので


まず

役職定年とは なんぞや。

から 始まる。

↓↓↓





役職定年 とは。

役職定年は一定の年齢に達したら役職を退く制度です。
会社の新陳代謝を促進して活性化を図り、若手社員のモチベーションを高める効果があります。
人件費を削減できるのもメリットです。

しかし、役職定年に近づいた社員のモチベーションを下げる可能性があり、重要な人材のポストを外すことでデメリットが生じる場合もあります。





ふむ。




本書 主人公である、加納が託された仕事というのが

この、役職定年にかかって
まさに働くモチベーションが下がったまま

職場をたびたび離席し
ろくに働かず社内をフラフラと浮遊して過ごすベテラン社員を
会社から一掃することだった。 と。





前半は
いかに『妖精さん』が、会社にとってお荷物か。
それを追い出しにかかる企業の姿勢は
やさしくはないけど、間違ってもないな と思わされる。



しかし、話が進むにつれて…

妖精さんに、歴史あり。

加納の味方と思っていた人が、実はそうでもなかった。

企業自身も清廉潔白ではなかった!? 


などなど
読み手を軽く揺さぶる仕掛けが施してある。





最終的には、とある事件をきっかけに

妖精さんは
役職定年でやる気をなくして
仕事のスキルアップを放棄していたことを反省し


追い出し派だった 加納も、他の社員も
そんな妖精さんたちの、これまでの豊かな経験に基づくアドバイスを受けたりして


双方歩み寄り、四方丸く収まる大団円となる。






一辺倒なものの見方 だけじゃなくて
一度、自分の姿を根底から見直してみるのが大事かな。




あとは
向き合うお互いの
気持ちの根っこのところが腐ってなければ
わかりあえる… かな。