本日は病院の受診日でした。




そこそこ大きい病院で

増改築を繰り返し

入り組んだ造りになっていて


通い始めに何度か迷いはしたものの

通院 5年目ともなれば


自分の受診する科なら

目ぇ瞑っててもたどり着けるかもね?!キメてる

というくらい


なーんにも考えることなく

やすやすとお目当ての科に行き着けるようになっていた 知らんぷりルンルン



本日もそのつもりでしかなかった。





しかし




今日、病院のいつもの自動ドアを

いつものお気楽気分で入ったら


思わぬ告知の巨大な紙が

どどーんと視界に入ってきた。




なに?

改装工事により、多数の科の、院内での位置が

変更になっているという。




変更ですって!?

凝視



変更!!!

それは

年齢がフィフティに近づくにつれて

だんだん嫌いになってきた単語だ 真顔


この、変更 というやつを飲み込むには

結構な労力を要するようになってきているから。嫌い。



しかも

こんな、予期せぬところで

事前予告も何もなく

ワンクッションもくそもなく


突如眼前に変更を突きつけられるとは!!!真顔




トンネルを抜けたら、そこは雪国だった。じゃないけど

自動ドアを抜けたら、そこは混乱の世界だった。



事実

行先が判らぬ多くのお年寄りが助けを求め

右往左往し縦横無尽 滝汗


道案内の職員さんも多数配置されていたが

みんなが彼らを頼るので、周辺は渋滞していた。




お年寄りとまでいかずとも

普段、ほぼ変化のない日々を過ごすBBAにとっても

突発的変更は、かなりの衝撃と混乱。



『どうか自分のかかってる科は、変更になっていませんように!』と

変化を望まぬ、現実逃避な祈りを捧げてみたが


平素から信心深くもないわたしの願いが

聞き届けられようはずもなく




受診予定の科

バッチリ、位置変更組に入っていた。




行きたい、受診予定だった "〇〇科はこちら→" という貼り紙もしてあって


一旦、それを頼ってそちらへ行ってみるも

途中で道案内が途絶える。



いや、位置が変わった科が多すぎて

道案内の貼り紙が多すぎるのだ!

自分の科の、次の案内貼り紙を見つけ出すまでに

無駄に時間を費やす。


一応診療時間を予約してあるので

無駄に時間を喰ってもいられない。




案内の職員さんに聞くのは

なるべくお年寄りに機会を譲ろうと思って

なんとか自力で行こうとしたが


迫りくる予約時間に、焦る気持ちが負けたのと

もう考えるのがめんどくさい魂が抜ける




わからぬときは

やはり人に聞くのが一番!!!




すみませ〜ん と

案内役の職員さんに声をかけると


わたしの道案内説明してくれたのは

30代後半くらいの男性だったお父さん




職員さん、にこやかに親切に説明してくれた。

最初の一回目のときは。


お父さん(職員さん)「〇〇科ですか。それでしたら

あちらに見えます渡り廊下を渡っていただいて

しばらく行かれましたら右手に折れる廊下があるのでそこを右に行ってもらって

するとエレベーターがありますので

それで3階へ上がっていただくと、ありますよ。」




院内地図プリントを見せられながら

蛍光ペンで道順に線を引いてもらいながら

懇切丁寧な説明を受けたけど



全然、行ったことも見たこともない場所の

A4紙に詰め込み印刷された

平面・白黒・極小文字な地図では


まったくイメージが喚起されない 真顔



イメージできないから

せっかくの職員さんの説明も

びっくりするくらい上滑りしていくひらめき


しかも、踏まねばならぬ手順が

①②③と、3つあると

②くらいから覚えておく自信がなくなる不安




さらに悪いことに

本日の受診予定は、一科だけでなく

二科あった。


〇〇科のあとに

✖✖科にも行かねばならない。


そう伝えると

職員さんによる

〇〇科→✖✖科の道案内が開始されたが




〇〇科の位置もよく判っていないのに

そこから

✖✖科へ行く自分の姿が、全くイメージできない。



お父さん「〇〇科と✖✖科は、この地図で見ると同じ3階なんですが

廊下などでつながってなくてですね

直接行けないんです」



ちょっと不満(なんで直接行けるようにしとかんのかい!)

↑わたしの心の声。



お父さん「なので、〇〇科の3階から、一旦エレベーターで2階か1階へ下りてもらって

こう、廊下をしばらく行ってもらって

次にエスカレーターでまた3階へ上がってもらうということになります」



「え、と?不安

一度で説明を飲み込めぬBBAに苦笑を見せる職員さん。



お父さんもやもや「ですから

まず〇〇科は、あの見えている渡り廊下を行っていただいて

右手に曲がる廊下をそちらへ行って

エレベーターで3階へ。

そのあと✖✖科は、エレベーターで2階か1階へおりて

廊下を進んでエスカレーターに乗って…(説明はまだ続く)




ここで

これまでの職員さんによる

エレベーターエスカレーターの連呼により


わたしの脳内で

ゲシュタルト崩壊が起きた。





あれ?

エレベーターとエスカレーター

どっちが箱型で

どっちが自動階段だったっけ。




そこ間違えて乗ったら

目的地に辿り着けないかもしれない。


それに

聞くは一時の恥

聞かぬは一生の恥というじゃないか。




わたしは勇気を出して

職員さんに


「あの…不安

箱型のがエレベーターで

自動階段のやつがエスカレーターです、よね?」


恐る恐る尋ねた。





お父さん💨「あー、そこからですか〜!魂