タクからの電話


「おめでとう誕生日 会えるかな?

ずっと逢いたかったんだ。」


となりでは、カイが居た。


何も言えない

言いたい事たくさんあるのに。



私の部屋にタクと私


「ずっと想っていた

昔に頑張っていればもっと一緒に居れた」


何も言わないで


もう過去には戻れない

今そばにいてくれればいいって心の中で呟いた


私たち キスをして抱きあった・・・


その時カイに起こされた 

怖いぐらいのタイミング


私は苦しくて過呼吸になりかけてた

カイは私が嫌な夢をみたのだと察して

どんな夢を見ても僕は君の味方だよって言う


切ないよ

タクも同じ夢をみてて私に逢いきてたのならいいなって想った

そんなはずはないいけど 願った

私がタクを想う時は タクも私を想っていて欲しい


でも カイも愛してる

カイも私を愛してる

ずっと この先も一緒にいる

いつもカイと私は想いあってる

切なかった

なにもかもが。


「今日 遅くなるから」 の電話


「兄貴(タク)を都内の家まで車で送ってくるよ」

珍しい カイって面倒くさがりだから・・・


・・・て事は

私が いつも座ってる助手席に座るんだぁ・・・トカ


ミラーに カイと私の2人が写ったプリクラが貼ってあるの 見たかなトカ

考えた・・・


カイのとなり 私のとなり タクのとなり

オカシイよね。


なんか 私の事 話したかな・・・


タクは カイに 私の事 なんていう風に話したりするんだろう。


タクは 昔 私の味方をしてくれてたというのは カイから聞いた事ある。


まあ 昔のカイの奥さんの事が タクは嫌いだった事もあるぽいけど。

カイの元奥さん 性格オカシイ人だったんだけど

猫かぶりな人で みんな気に入ってたの(結果的に全員、正体わかったけど)

でも タクだけ見抜いてたんだ

そういう 所 カイとは違う

そういう タクが好きなんだ。



もう夏

夏らしい予定なんて

ほとんど無い

これからするのかな・・・


タクの誕生日が近づいてる


なのに 思い出せないの


私は 人の誕生日を覚えたら 忘れられないのに

思い出したくない人のまで 。

なのに

タクだけ ただ一人

誕生日の日にちを思い出せない。


終わりと始まりの交差点



新宿に 上京した タクの 家にカイ達が遊びに行った日

一人で電車にのって向かった


台風で 雨が凄すぎて 新宿駅が閉鎖寸前だった あの日


タクの誕生日が近かった。



おめでとうって 言えなかった。


狭いアパート

タク カイ もう一人の男友達と 

レンタルショップに寄って私が観たいと言った ディズニーのDVDを観た。

タクは 部屋で仕事しながら 少しだけ観てた

子供くさいと馬鹿にされたけど

カイはとてもおもしろいねと言ってくれた。


狭い1ルームの部屋で みんな眠りについた


タオルケットの中で 手を握ってきたのは


カイの手


タクの英語の寝言を 耳にして


忘れられない 空間


おやすみ言った


おめでとうと 言えなかった


忘れてしまった誕生日