不完全な太陽の下 不完全な渇望を抱え
アスファルトの箱庭の中 自己を否定し続ける
模造生物の様な 貴方を想い

私の心は張り裂けんばかりに肥大し

...意識は歪曲して
やがてその結晶は砕け残響し
...舞い落ちるだろう
幾千もの...思いの破片となって...

貴方を抱きしめたい
懐かしい歌を口ずさみながら
いつまでも いつまでも
貴方が眠りにつくまで撫でていたい

私の手はもう貴方を 抱く事は出来ないけれど
どうか祈りは届けてほしい


著者: 由貴 香織里
この巻です天使禁猟区 (19)