会社を辞めた

無職だ

 

必要でもないようなものを売りつけようとする仕事内容、

大嫌いだった。

私がやりたかった仕事は、そういうことじゃない。

 

顧客と話すのも嫌い。

黙々と何かに集中する仕事がしたかった。

 

通信教育で顧客の心理をどのようにして掴んで売るかという課題をやった。

課題を提出し終わって私が思ったその講座の感想は「騙して売る」というものでしかなかった。

 

本当に嫌いだった 仕事。

 

辞めて清々して手足を伸ばせばいいのに、

なんだろう この後ろめたさは。

まだ辞めたばかりだからか?

仕事を仮病で休んだような、背徳感。

まあ、仮病で休んだことなどないのだけれどね。

なんとなくそんな感じなのかなと思う。

 

社会からドロップアウトした感で、自分自身を恥ずかしいと自分で思っているのか。

いや、私は恥ずかしいことはしていないはずだ。

 

仕事内容は大嫌いだったけれど、

人間関係は悪くはなかった。

ちゃんと送り出してくれた職場の人達には感謝しかない。

 

元来、頭が悪くて要領も悪いうえに、気が短くて慌てん坊でおっちょこちょいだったから、

なんとかしなければと自分的には力の限り頑張った。

それに気づいてくれて頼りにしてくれていた人たちがいたことに、辞める時になって気づいた。

それが分かっただけでも、救われる。

 

辞める挨拶に部長のところに行ったら、

「ああ、そうですか」と死んだ魚の目を向けられた。

そういえば、私はこの部長が大嫌いだった。

 

会社を辞めて「大嫌い」が少なくなった。

次の仕事など決まっていない。

 

今日は雨だった。

雨なら外にでなくていい、

それが無職なのだ。