100円を笑うものは100円に泣く。 | 陽気なインチョの日常と回診

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ふくやまです。 タコとタイと子午線のまち・明石(兵庫県)の小さな病院の院長です。消化器外科医で緩和ケアをやっています。マジメ2割+小ボケ8割のブログですがよろしくお願いいたします。

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「せんせー」

「なんだ?

 ・・・・このごろこの書き出し、増えたな」

「ん? なに??」

「いや、何でもない。

 で、なんだ?」


夕方のふくやま病院。
http://www.fukuyama-hp.jp/

「いま、ヒマ?」

「忙しいよ。

 今から診療報酬改定でリハビリテーションの連携の届出をどうするか、

 っつう会議があるんだ」

「じゃあ、いけるな」

「何がだ?」

「救急外来にね、100円玉を飲み込んだ男の子が来たわけ。

 で、内科の先生と外科の先生とも内視鏡室に入ったまんまになってるんで、

 外来がストップしちゃって」

「そういうことは早く言え。

 行くよ、どっちの外来手伝ったらいいんだ」

「とりあえず内科かな」

「よしゃ」

東に行き、

内科のお待たせした方の悩み事を聴き、

西に行き、

外科のお待たせした方の傷を縫う、

上に上がり、

病棟の患者さんの点滴も書く。


さういうヒトにわたしはなりたい・・・

じゃなかった、なってたよ涙


南に行き、

内視鏡室をのぞく。


「どや?」

「うーん。 見えてるんだけど、なかなか」

胃の中は食べ物だらけ。

この中で100円玉を探すのは大層、困難。


そのうちに東の内科も

西の外科も、

「せんせー! まだぁ??」 と

お声がかかる。


「はいはい、行くよ」

とお返事しながら、ふと片隅にお母様が佇んでいるのに気付く。


「このたびは大変でしたね」

「はい・・・」

「で、なぜ100円玉を飲み込んだんでしょ?」

「なんか聞いた話によると、

 友達と100円玉を取り合って、

 取られまいと飲み込んだそうで・・・」


おおおおお。

すげえぜ。

ロックだ。
(ちがうか)


「・・・・で、

 いま、こんな苦しい目にあっちゃったんですね涙

「はい・・・」


1円を笑うものは1円に泣く。


と古来、ヒトはいう。

しかし、この場合はなんと形容すべきか?


100円に拘るものは100円に泣く・・・?


(注1 ) この後、無事に100円玉は内視鏡で摘出されました。

(注2 ) 多分、ウソはなかったと信じる ↓ 


患者の28%は医者にウソをついている! その理由は? QLife調査
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1161960&media_id=85

総合医療メディア企業のQLifeは、同社の病院検索サイト『QLife』で実施した医療者と患者のコミュニケーション事情に関する調査において「28%の患者が医療者にウソをついている」という結果が出たことを発表しました。エイプリルフールのウソならともかく、患者が医者にウソをつくとはちょっと深刻ですね。どうして患者は医者にウソをついてしまうのか、調査結果をくわしく見てみましょう。



「あなたは、医師や看護師に、ウソをついたことがありますか」という質問では、男性の5人の1人、女性の3人に1人がウソをついたことがあると回答しています。年代別では、30~50代が30%前後、20代と60~70代が20%前後と、年齢によって差があります。「ウソをついた理由」は、男性の場合は「症状を実際より軽く/重く申告」「喫煙を隠す」、女性の場合は、薬をキチンと飲んでいるふりをしたり、食事内容や体重を軽く申告するなどのウソが多いようです。

さて、どうしてこんなウソをついてしまうのでしょうか? 「ウソをついた理由を教えてください」という質問に対して、「医師、看護師に遠慮/喜ばせたい」「恥ずかしい」「回答が面倒」など心理的な背景もあるようですが、「薬代が負担で…」「保険適用にしたい」「薬剤処方量を減らしたい」「はやく受診/治療を終わらせたい(翌日仕事がある)」など、現実的なものも多いよう。30~50代にウソをつく人が多いのは、仕事に対する責任感の裏返しなのかもしれません。

これに対し、ウソをつかない人たちの意見は「自分の治療方法が誤った方向に行ったら困りますから(40代女性)」「ウソをつくくらいなら病院に行かないほうがいい(50代男性)」などと、なかなかキビシイ正論が多いです。また、ウソをつく人のなかには「先入観ないセカンドオピニオンが欲しい」と、医師や看護師を試す意図を持っている人もいるよう。うーん、お医者さまもウソをウソと見抜けないと大変ですね。

ところで、ウソをついても医師や看護師にバレないものでしょうか? 「ウソはばれたか、ウソをついた結果どうなったか」という質問に対しては、12%の人が「バレた」と回答。また、ウソをついた結果「結局、薬代が高くなった」「調子が悪くなった」などと、後悔の言葉もチラホラ。なかには「バレてると思いますが空気を読んでくれました」「本当のことを言わないと治療できませんよと言われた」など、一枚上手なお医者さまもいらっしゃるようです。

忙しすぎて体調を崩したときなどは、「こんなときに病院や治療に時間を使えない!」と焦ることもありますよね。でも、できるだけ早く治した方が、結果的には仕事の効率を改善すると思いますし、信頼できる医師にきちんと相談したほうがよいのではと思います。
※調査は、全国の『QLife』利用者を対象に、1月22日~2月28日の間インターネットで行われ、有効回答数は、男性487名、女性587 名、合計1074名。
 
 
(注3 ) この日記はエープリルフールじゃあございません。



 
(注4 ) 陽気なインチョの日常と回診
http://ameblo.jp/fukuyamatuyobon7412/

ただいま(4月1日23:00現在) 55位でし。


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