皆さん、こんばんは
今日は、読書の話題です
先日、「奇跡の教室エチ先生と「銀の匙」の子供たち」という本を読みました。
国語教師と教え子たちをめぐる物語です。
実話です。
橋本武さん(国語教師、現在98歳)で戦後、公立の滑り止めと言われていた灘校で教科書を一切使わず、文庫本「銀の匙」だけを三年間かけて読むという授業を行いました。
3年間かけるというのは、味読…その物語の世界に深く入っていって、それを自分の世界にまで引きつけていく。読書自体が体験になる読み方だそうです。
登場人物の見聞や感情を追体験していき、一言一句を丁寧に読み解き、そこから膨らませていく授業は、生徒の興味でどこまでも横道にそれていき、2週間で1ページしか進まないことは、日常茶飯事だったそうです。
橋本さんは、スピードが大事ではない、すぐに役立つことは役立たなくなる…急いで読み進めていったとしても何も残らないと言います。
橋本さんが授業を行った灘校は、私立初の東大合格日本一となり、教え子さん達は、壁を階段にしていく人生…現在では、大学や会社なのどリーダーとなっています。
本には、その方たちのインタビューも書かれていて、興味深い内容でした。
さて、歌詞を書くにも読書は大切です。
一度、スローリーディング…味読で読書を楽しんでみてはいかがでしょうか