《コウノドリ最終話》 詩と、思いどおりにならないこと。 | 福ふくといろ。

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2013年生まれの長男はダウン症。21番の染色体の3本めにあふれるほどの『福』をつめこんでやってきました。ブログ9年目。福、弟、妹、妹の4人きょうだいです。

金曜のコウノドリ最終話。


感謝と、様々な涙があふれました!





昨日、主人がやっと


録画していた10話、最終話を


観ることができました(^_^)




何度も一人では観て、


主人と一緒に観たかったので


昨日は主人の帰宅を待っていたのに…


「終わったよ〜」の声にハッ!


途中から寝てしまっていました(p_-)




主人の反応も含めて、


感想はまた改めて


綴らせていただきますo(^_^)o







コウノドリ最終話で


紹介されていた詩、


『オランダへようこそ』





染色体検査の結果、


福にダウン症(21トリソミー)があるとわかり、


当時、赴任中の義兄とともに


家族で中国にいた姉が


この詩を教えてくれました。




慣れない土地から私達を心配して


いろいろ調べてくれていたようです。







☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆


オランダへようこそ


                 エミリー・パール・キングスレイ



私はよく「障がいのある子を育てるのって

どんな感じ?」と、聞かれることがあります。 

そんな時私は、障がい児を育てるという

ユニークな経験をしたことがない人でも、

それがどんな感じかわかるように

こんな話をします。


赤ちゃんの誕生を待つまでの間は、

まるで、素敵な旅行の計画を立てるみたい。 

例えば、旅先はイタリア。

山ほどガイドブックを買いこみ、

楽しい計画を立てる。

コロシアム、ミケランジェロのダビデ像、

ベニスのゴンドラ。

簡単なイタリア語も覚えるかもしれない。

とてもワクワクします。

そして、何カ月も待ち望んだ
その日が

ついにやってきます。 

荷物を詰め込んで、いよいよ出発。

数時間後、あなたを乗せた飛行機が着陸。 

そして、客室乗務員がやってきて、

こう言うのです。

「オランダへようこそ!」 「オランダ!?」 

「オランダってどういうこと?? 

私は、イタリア行の手続きをし、

イタリアにいるはずなのに。

ずっと、イタリアに行くことが夢だったのに」

でも、飛行計画は変更になり、

飛行機はオランダに着陸したのです。

あなたは、ここにいなくてはなりません。 

ここで大切なことは、飢えや病気だらけの、

こわくてよごれた嫌な場所に

連れてこられたわけではないということ。 

ただ、ちょっと「違う場所」だっただけ。

だから、あなたは新しいガイドブックを

買いに行かなくちゃ。 それから、今まで

知らなかった新しいことばを覚えないとね。 

そうすればきっと、これまで会ったことの

ない人たちとの新しい出会いがあるはず。 

ただ、ちょっと「違う場所」だっただけ。 

イタリアよりもゆったりとした時間が流れ、

イタリアのような華やかさはないかもしれない。 でも、しばらくそこにいて、

呼吸をととのえて、まわりを見渡してみると、

オランダには風車があり、チューリップが咲き、

レンブラントの絵画だってあることに

気付くはず。


でも、まわりの人たちは、

イタリアに行ったり来たりしています。

そして、そこで過ごす時間が

どれだけ素晴らしいかを自慢するかも

しれないのです。 

きっと、あなたはこの先ずっと

「私も、イタリアへ行くはずだった。

そのつもりだったのに。」と、いうのでしょう。


心の痛みは決して、決して、

消えることはありません。
だって、失った夢はあまりに大きすぎるから。

でも、イタリアに行けなかったことを

いつまでも嘆いていたら、

オランダならではの素晴らしさ、

オランダにこそある愛しいものを、

心から楽しむことはないでしょう。




  出典: 日本ダウン症協会ホームページより


☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆







日本ダウン症協会のホームページ、


日本ダウン症協会発行の


子育て手帳『しあわせのたね』に


この詩が掲載されています。



日本ダウン症協会 子育て手帳『しあわせのたね』


 





どんな人生を歩んでいる方にも


自分の思い通りにならないことは


あると思います。







私事ですが、


私は過去に2度事故に遭いました。


1度は高校生の時。


大きな下り坂で自転車のブレーキが


効かなくなりました。


目の前には壁…!


慌ててハンドルを切って


その壁はそれましたが、


自転車に乗ったまま


数メートル宙を舞いました。




膝に違和感があると思ったら


左膝のお皿が縦に割れていました。


医師によると

 

「良かったね!綺麗に縦に2つに割れて。

 

横なら義足だったよ…」と。


あんなに一瞬の出来事で?!と


高校生ながら身が震えました。






2度目は大学を出てから。


当時は路上駐車が多く、


見通しの悪い道から広い道路に


出る前の一旦停止無視の


トラックと自転車が衝突しました。




以来、車も自転車も、


歩行している時でも怖いです。


その怖さもあって、ずっと


ペーパードライバーでした。




福が生まれ、第二子よしとも生まれ。


なんとなくですが…


もし第三子を授かることができるなら、


その時は運転することが


私にとって自然なことになっている時…


そのように漠然と感じていました。




私の場合、願うばかりでは


変わらない状況でした。


変わったのは、私の思い。


私は何を習得するにも


時間がかかる方です。


主人と相談して、少しずつ


運転に慣れるところから


始まりました。




車をこすったり、


駐車がうまくできず


通園バスに迷惑をかけて


半ベソで他人に駐車を


代わってもらったことも


ありました。


車に乗るたびに心臓はドキドキ。




「もう嫌!無理…!!」


「だからもう一回だけ車貸して(T ^ T)」


主人は「え?!」


嫌な時に嫌のままやめてしまうと、


私は近づくことすら嫌になってしまいます。


人に対しても、物事に対しても。


嫌な思いをした時ほどもう一度向き合う!




車で行ける場所が増えてきた頃、


昨年春から福の入院が続きました。


私がまだ運転が怖いままだったら、


すぐに病院には連れて行けませんでした。


「あの時運転を諦めなくて良かった!」


入院のたびに思いました。







思い通りにならないこと。


小さなことも、大きなことも、


たくさん経験してきました。


その経験は決して


無かったことにはならない。


でも、経験が感謝に変わる時、


少しだけ成長して、何かを得た


自分がいることに気づきます。





『オランダへようこそ』の詩のように、


今それぞれに置かれている状況で


オランダの素晴らしさを感じられたら、


障がいのあるなしに関わらず


もっと過ごしやすい未来が


待っているように思えてなりません。





 

◉名古屋市内にある『ガーデンカフェ 

やっちゃんち』で、月に2回ほど集まりを

しています。ゆったりとした時間を

一緒に過ごしませんか?

ダウン症のあるなしに関わらず、

どのような方もご家族も大歓迎です。

詳しくは『やっちゃんち』に

お問い合わせいただくか、

私宛てにメッセージをお願いします(^○^)

 

 

 

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