住友商事は2025年入社の新卒学生の採用面接から、学生が面接官を評価する制度を導入するそうで、経営や企業風土への理解が深まったか?などの10項目を5段階評価するそうです。
記事にはそこまでしか書いていなかったので、評価項目の他の部分は分かりませんが、どんな制度設計になっているんでしょうね?
中途採用でも同じ制度を導入するのでしょうか?
また、面接官の学生に対する評価も学生に対して開示するのでしょうか?
学生は匿名で面接官を評価して会社は内容を次回の面接に活かすそうです。
取り組み自体はとても素晴らしい事だと思うのですが、新卒だけに行うものだとしたら、
それは少し違うのではないかな?と思います。
そもそもなんですけど
大卒の新社会人だから採用ルートを特別に設定して採用するの止めた方が良くないですか?
福徳不動産では2022年入社採用を最後に、これまでの日本型の新卒採用を止めました。
この大学生だからと言って、特別に時期を決めてインターンを設定して会社を体験できたり、合同説明会があったり、大学生だけの面接会が用意されていたり。というのは日本独自のものだと思います。
前提として企業側にも
「まだ大学生なんだから色々と社会の事分かってなくて当然だから」
っていう目線で採用してませんか?
そんなの新卒だから当たり前じゃん
って普通に言われると思うんですけど
昔の終身雇用型の社会であれば、新卒採用というのはとても良く機能すると思います。
しかし、今では終身雇用から人材の流動化へと進んでいます。
自分にとって理想の職場であれば、そのまま会社に在籍する。
そうでなくなれば転職する。
というのが当たり前の日本になってきています。
そうであればこれまでの新卒採用型の採用方式はミスマッチではありませんか?
第二新卒も中途採用も新卒採用も同じ採用ラインを設定して、企業と個人にとってお互いの理想が合致した場合に会社で働く。
という日本以外の国では当たり前に行われている採用方式で、日本もすべきではないですか?
そんな事したら大学生の採用は不利じゃないか!!
って意見があると思いますが
海外では当たり前です。
だから海外の大学生は在学中に社会人に負けないくらいの、スキルを身に付けたり数年間休学して、ビジネス社会のインターン採用募集を探して、インターンをし、半年~数年単位の様々な経験を積みます。
台湾では在学中に就職するケースは少なく、卒業後、様々な会社でインターンを数年経験して正式な就職先を見つける学生が多くいます。
韓国では1~2年間ほど休学して、ワーキングホリデーやアルバイトなど様々な経験を在学中に重ねたり、もしくは何かしらの資格を得たりしています。
私が言いたいのは新卒採用の学生がダメだから採用しないとは言っていません。
新卒採用だからって甘い査定で採用するのは、企業にとって良くないです。
在学中にしっかりと海外のように社会に備えて研鑽を積んでいる学生さんもたくさんいます。
ただし、それは当たり前です。
その当たり前をできていない学生さんに、「大学生だから」の採用ラインを特別に作って、
採用するのはお互いに良くないんじゃないですか?
新卒だろうと第二新卒だろうと中途採用だろうと外国籍の人だろうと、同じ目線で採用を行い、その人にどれだけの個性や武器があるのか?
そして新卒以外の面接者の方にも、しっかりと会社の事を包み隠さず開示し、その上で採用すべきではないですか?
福徳不動産では一般的な新卒採用止めました
って言うと、えーーーー!!どういうこと!?
って言われますけど、そういう考えの下に日本型の新卒採用を行わず、したがって入社式も存在しない会社になっているのです(笑)
変な会社だなってめっちゃ思われると思うのですが、私はこれが正しいと思っているのでそうしています(笑)