夏休みの時期となり、大学生はだんだんと就職活動がインターンから本格化してくると思います。まだまだ勝手が分からず不安な気持ちになっている学生も多い事でしょう。
私が長年新卒採用面接を行っていて、学生の皆さんにこれだけは勘違いしないで欲しいと思っていることは
就職活動は受験ではない
ということです。
ここ、よく勘違いしている方が多いです。
皆さん、高校生の時にどうやって受験する大学を決めましたか?
多くの方は自分の偏差値に見合った大学を選択したのではないでしょうか?
受験の場合は受験する大学の偏差値と自分の偏差値が見合っていないと、合格する可能性はかなり低くなります。
かなり低い確率の大学のみ受験すると、下手したら一つも合格できないというリスクが存在します。
そのために、偏差値である程度の基準を決めるのは当然です。
そして自分が偏差値の高い大学に合格できれば鼻高々!
という気持ちになるでしょう。
一方、就職活動に偏差値などありません。偏差値表示も無いです。
しかし、学生の皆さんは今まで試験と言えば勉強の試験しか受けたことが無いので、
就職活動を自分が今までやってきた受験勉強に置き換えて思考します。
そうなると有名大企業=偏差値の高い大学
よし!偏差値の高い大学に合格するぞ!!
ばりに大企業を目指します。
ここで考えて欲しいのは偏差値で決めていたのは、受験に合格するための基準です。
大学生活が楽しいかどうか?充実するかどうか?の基準ではありません。
就職活動も大企業に合格できれば、終わりではありません。
就職活動を大企業に合格することを目標にしてしまっては、入社時点で目標達成。
大事なのはその後です。
入社してから社会人人生が始まります。
社会人人生をどう充実させるかが問題です。
そのためには自分の価値観や願望、やりたい事を主眼に自己実現が一番叶えられそうな企業を選択すべきです。
自己実現を一番叶えられそうかどうかを判断するには、調査が必要です。
調査とは何か?
インターン、企業訪問などその企業について知ることです。
ここを怠ると、地図も無しに目的地を探すようなものです。
本来の形から考えれば大学の選択も、もっと深く大学の仕組みや教授の人となりなどを詳しく調査して大学を決めるべきです。
しかし、高校生では調査に限界があります。
しかし、就職活動生は立派な成人です。
就職活動にルールは無いので、入念に調査をして、その上で自分の就職先を決めるべきです。「大企業だから」という気持ちで決めるのはただのミーハーです。
ミーハー心を捨て、自分の価値観、熱量、やり遂げたい事などを全て考慮した結果、大企業であれば、それが一番正しい選択です。
しかし、調査もせずに見栄で偏差値と勘違いして、就職したのでは、本当の意味で仕事が充実した社会人人生を送れる可能性は低くなると思います。
こんなはずじゃなかった。ってやつですね。
本当の意味で自分に合う仕事とは何か?
をよく考えて就職活動に臨んで欲しいですね。