今日で福徳不動産に最初に入社した韓国出社社員の子が、最後の出社日となりました。

やむにやまれぬ事情で、本人も最後まで退職したくないと言いながら、退職する事になりました。

最終出社日まで全く手を抜かずに、完璧に仕事をこなしてくれ、私をはじめ社員全員が彼の退職を惜しんでいました。


出会いは約5年前。

初めて福徳不動産が韓国という海外で採用活動を始めた年の一番最初に会社説明会に来てくれたことが始まりです。

会場の一番前に座って、説明を一言も聞き漏らさないように、真剣な眼差しで説明を聞いて、ランチ会の時も他の学生は気が引けて、私が座っているテーブルには座らなかったのですが、彼は真っ直ぐに私の前に座って、色々と質問をしていました。

その姿はまさに真剣で、日本で仕事をするんだという強い覚悟でした。

面接に合格し、日本に来る前に彼のご両親とも面談をしたのですが、素晴らしいご両親の考え方に、私はその場で尊敬する人の一人が彼のご両親となりました。

日本に来てからの勤務も凄まじく、来日して三ヶ月で宅地建物取引士の試験に合格し、賃貸仲介の第一線で活躍し、今年は店長代理職も務めていました。

宅地建物取引士の試験勉強の際は毎日3時間睡眠で勉強をして、朝誰よりも早く店舗に出勤して頑張っていました。

その時は今のように福徳不動産にも海外出身社員はおらず、とても孤独な中で頑張っていたと思います。

そうした彼の頑張りが次の年の海外採用に繋がり、一緒に海外の大学を回って採用活動を行い、実際に何人もの海外出身社員が福徳不動産に入社しました。

彼無くして海外出身社員の今は無かったと思いますし、今では社員全体の1割が日本以外の国の出身です。




退職する事を決断するまでは、相当の時間悩んでいましたが、今の彼にとってはそれを選ぶべきですし、一度退職するしかないと思います。

分かってはいるのですが、社長の私としてはとても彼には思い入れがあり、本当に惜しい事でした。





今日の最後のあいさつでは、惜しみつつも色々と話して、最後二人で握手と抱擁をした時はお互いに男泣きでしたが、まずは彼の目の前の人生を幸せにして欲しいと思います。

何かあったら、私はいつでも駆けつけますし、正直、彼の日本での父親は僕だと思っています。


またいつか一緒に仕事をできる日を願って、彼を見守りずっと付き合っていきたいと思います。




これから大変なこともたくさんあると思うけど、頑張ってね!
本当に今までありがとう。
会社みんなで応援してます!