マリーンS(20日、函館9R、3歳上オープン、別定、ダ1700メートル、1着本賞金2400万円=出走13頭)函館メーンのマリーンSは藤岡佑介騎乗で一昨年の覇者トーセンブライトが、直線早め先頭の横綱相撲でフェラーリピサの追撃をクビ差完封。8勝目を挙げた。タイム1分44秒5(良)。藤岡佑騎手は今週の函館記念でトーセンキャプテンに騎乗予定。この夏は“トーセン&ユースケ”の勢いが止まらない。


函館巧者が意地を見せた。唯1頭、58キロを背負ったトーセンブライトが3コーナーから早めに進出。直線で先頭に立つとフェラーリピサの追撃をクビ差封じ、通算8勝目を挙げた。

 「あれだけ動いていったのに、4コーナーでガツンと反応してくれました。これなら“勝てる”と思いましたよ。それにしても強かったですね」

 06年に続くマリーンS2勝目(昨年は4着)に、藤岡佑介騎手も驚きを隠さない。1コーナーでは内に入れて砂を被せ、折り合いに専念する作戦だった。ところが向こう正面で外に出る形になってしまい、3コーナー過ぎには3番手まで進出。しかし、4コーナーでもユースケの手応えは抜群だ。ゴール前も断トツ人気のフェラーリピサに抜かせない横綱相撲だった。この勝利に加藤征調教師も「他の馬が軽い斤量のなかで58キロを背負って勝てたのは価値がある。まだ衰えていないね」とニッコリ。

 オーナーは15日、セレクトセールでディープインパクトの初年度産駒の最高額(2億2000万円)だった「ビワハイジの2008」を競り落とした島川隆哉氏。16日の交流GIIIスパーキングレディーC(川崎、ダ1600メートル)をトーセンジョウオーで勝つなど、その勢いは増すばかりだ。そして、今週の函館記念にはトーセンキャプテンがスタンバイ。鞍上には藤岡佑が予定されている。2週連続“トーセン&ユースケ” の函館メーンジャック成るか注目だ。