5月25日住職の実母のご命日でした。41年前にお浄土に往かれました。








夫が最後にお母様に会ったのは、亡くなる前日でした。


お母様は膠原病という難病でずっと体調が悪くて亡くなる5年ほど前から入退院を繰り返していました。


最後に会った日も特別話をするわけでもなくて…病室で和やかに過ごして別れたとのことで、当時10歳の夫は明日も病室に行けばまた会えると思っていたそうです。


お別れに間に合わず、お母様の言葉がなかなか思い出せなくて、突然の別れにしばらくの間は何もできなくなったそうです…😭







  ​母の死から想うこと





私たちは普段の生活の中で、どれだけ思いを込め意識を傾けて相手と向き合っているでしょうか。


明日も生きることなど保証されていないのに後でやればいいということが多く、一瞬一瞬すべてに思いを込めることが難しいですね。


そうしたくても出来ない事情もあるから、たぶん大丈夫かなという不確かな心にすがることが多いのではないでしょうか。


すべて自己都合でしか生きられない私という存在が浮き彫りになってきます。






お母様は夫をこの世におくりだしてくださった唯一の稀有な存在であり貴重な方です。


先に生まれた親が死ぬということは当たり前のように思えますが、

お母様が若くしてお亡くなりになられたことにより、夫の耳に

「気の毒に…」

「子供を残していくなんて不憫ね」

「若いのになぜ?怖いわねぇ…」

などという言葉が周囲から頻繁に聞こえてきました。


子供にとって親は絶対にいてくれなくてはならないものであり、いなくなるなんて思いもよらないことですね。


急に子供の身の上に

降りかかった

【死】という現象を

どう伝えていくべきか

どう乗り越えていくべきなのか



先日グリーフケアの勉強会で色々と考えさせられました。

相手の立場に100%たつことはできません。無力な自分を実感すると共に何か出来たのではないかと自問自答することもあります。

しかしながら話を聞き、傍らにいることはできます。



私も何人も親族や近しい方々の死を看取ってきました。

自分なりにそれぞれ精一杯やったので後悔はありませんが、祖父のことは子供だったのもあり、初めての肉親の死でしたので、自分が出来なかったことやその喪失感が大きく長い間、悔やんでいたことばかりでした。


その悔しさや悲しみがあったからこそ、その思いの数々がいま私を突き動かす原点ともなり、社会貢献していく上での力となっています。







お母様の死を通して、息子である住職は人は必ず死を迎えることを体験しました。


苦しみ悩み、なぜ自分に降りかかったのだろう?

ということは常に頭から離れないでよぎったことでしょう。


住職もその後、生育過程の中でイジメ虐待をうけながらも、挫けることなく道を逸れることなく、健気に前向きに生きてまいりました。

彼は18歳で得度して僧侶となり45歳で住職となり、今年で51歳となりました。


彼は一期一会の精神で出会った人々を大切にし、それぞれの立場で懸命に頑張る人々の助けになりたいと願い続けております。


住職、坊守ともに、縁あって出遇った全ての方々の死を共に悼みつつ、残された遺族が明日への力を取り戻し、自身の人生を力強く生きていく上での道標としての仏法をお伝えするべく精進しております🙏


私たちが仲良く力を合わせて、皆様の心の拠り所としての聖域である福勝寺を守り、社会貢献していく姿こそ、亡きお母様が喜んでくださることと信じています。

これからも精進いたします🙏


お母様は常にいつも私たちを見守っていてくださっています🙏






供花いたしました🙇‍♂️🙇‍♀️





今年も二人でおつとめできて良かったです🥰








ご命日の次の日が住職継職奉告法要記念日であり、今年で住職を拝命されてから6年目を迎えます。






旬の芍薬がきれいに咲き誇っています✨お母様にも喜んでいただけたでしょうか。こちらも供花いたしました🥰








昨年のご命日より⬇️





  入籍10周年記念日


5月26日は私たち夫婦にとって入籍10周年記念日でした🥰





入籍10周年記念日&住職継職奉告法要記念日は同じ日です。


令和元年が住職としての出発です。






夫とは結婚してから10年ですが、ふと気づくと

出会ってからは学生時代を入れると約25年以上ですね…💦結構長くなりビックリしています😅


思い出の懐かしい安室奈美恵さんのContrailの歌…🎤

今も大切に歌いながら…ご縁の不思議さに感謝の念を

抱かずにはいられません🙏






ちなみに、住職のお母様のご命日の次の日が住職継職奉告法要でした。

本当に😱急な住職交代でした。私も坊守として艱難辛苦の出発となり、無我夢中で駆け抜けてまいりました。


七転び八起きの精神で東仏で学んだことを思い出しながら、鍛錬を積みながら6年があっという間に過ぎ去りました。


少しずつお寺での生活が慣れてきたよーな気もしますが、未だにわからないことがたくさんあります。右往左往しつつ、不安を抱えながらも歩んでおります。





ご門徒の皆様、友人の皆様におかれましては、色々とご心配をいただき助けていただきました✨


また、お浄土に往かれた前総々代様にも大変お世話になりました。今も常に傍らで見守っていただいていることと存じます🙏


この場を借りて、お世話になった全ての皆様に心から感謝申し上げます✨🙇‍♀💗🙇‍♂️✨



住職継職5周年記念樹

💞あじさい💞火の鳥



住職、坊守共に病と共存しつつ、多くのいのちのおかげさまにより、何とかおつとめさせていただいております。

誠に有難うございます💓





今も色々とお寺は問題抱えていますが、一つずつ着実にふたりで力を合わせて頑張ってまいります🙏

これからも何卒よろしくお願いします🙇‍♀️🙇‍♂️





当寺墓前と無縁者の塔にも

ご報告いたしました🙏






今日の天候は雨予報です。かなり荒れています。

もうすぐ梅雨ですね。お日さまが降り注がないと作物は熟さず、雨が降りすぎると各地で災害が引き起こされてしまいます。


しかしながら、梅雨は万物の成長を促す大切なものでもありますね。昨今日本の四季が感じられなくなり、梅雨前なのに夏の気候ですが、自然と共生していくということの難しさに一喜一憂しています。





今年も誠子様も愛した紫陽花のいのちが繋がって、そろそろ咲き始めました。懸命に寄り添いながら一斉に咲き誇るその姿は、梅雨の鬱陶しさをしばし和らげ、出会えた全ての人々の心に静かな感動を与えてくれています♪

またご報告いたします。


少々疲れも出てきたようで、古傷が痛みだし辛い面もあります。セーブしながら仕事を粛々と進めております🙏明日も引き続き頑張ってまいります。


南無阿弥陀仏🙏