『仮名手本忠臣蔵』に出てくる

高師直の家来。

『落人』の道行で

段鹿子の下着姿で登場しますが、以前は三段目『松の廊下』←(俗に喧嘩場と云います) で、着ている衣装を高股立ち(←『俊寛』の丹左衛門がしてるような、ブルマみたいな形)にして登場して、花道から舞台に来る時、着ている着物が全て脱げてしまって、あの段鹿子の下着姿になる段取りだったのが、この頃はあのまんま出るようになりました。

以前、演舞場で勘三郎兄さんと勤めた時に、橋之助が伴内を勤めて、着物が脱げる型でやりました。

『勘平返事はなんと、なんと』と言って片足を上げて決まるのが『鷺見得』と云う型です。

音符~いのちからがら~
で、引っ込む時、刀で鷺の嘴を表現しています。

今月は『落人』から『七段目』まで時間がないこともあり、隈をとったまま出ていますが、東京式はやや三枚目のとのこ地の普通の顔ででます。関西式では今月のように隈をとったまま出ます。


なんにしても敵ながらもなんだか憎めないキャラクターですね。