今月、新橋演舞場の朝一番でやっている、「名月八幡祭」

深川富岡八幡宮のお祭りの日に惨劇がおきたとして描かれています。

この「八幡祭」は、二つの事件を題材に用いています。文化8年のお祭りの日に水戸藩のお姫様が嫁入り支度で船に乗ってお城に向かいました。これがまたたいへんな美人の上に、立派な拵えということで、一目見ようと永代橋に2000人あまりの野次馬が集まり、その重さで永代橋が落ちて、1500人余りの尊い命が失われた事件と。

文政3年に呉服屋の吉田甚之助が深川芸者の尾花屋おみのに冷たくされた上に、鈴木屋熊次郎と情夫の存在を知り、さんざんストーカーしたうえに、芝居見物と偽って、船の中で惨殺して、自身も入水自殺した事件を、作者の池田大伍が巧みに描いています。

美代吉はオペラにもなったアベ・プレヴォの小説「マノン・レスコー」のマノンのイメージに書いている。と、言われています。マノン・レスコー読みましたが、私めの見解では決して悪女ではなく、奔放さが周りの人々に悲劇をもたらしてしまう…そんな感じがいたします。

またまた私めの血液型判断ですが、

新助さんは間違いなくB型。この美代吉はO型じゃないかと思っています。

谷中にはおみのさんのお墓がちゃんとあるんですよ。

史説を調べていくと、美代吉のモデルのおみのは、どうやら左きき、だったようで、私めも玉カンを左に刺したり、左手で酌したり、随所に左手ききを意識する仕草を入れております。